京都といえば和、というイメージはもちろん当たってるんですが、こと食に関しては「洋」もすごいんです。フレンチやイタリアンの名店がそろっていることに加えて、古くから営業している洋食店もた〜くさんあるんです。今回はそんな歴史ある洋食店をご紹介。落ち着いた雰囲気で、しっかりと手間を掛けた洋食がいただける名店ですよ。

こちらが伏見区にあります「大進亭」さん。竜馬通り商店街からも近い場所にありまして、観光がてらに寄られるのもおすすめ。最寄り駅は京阪中書島駅で北へ500ｍ、徒歩約6分ほどとなっております。いつから営業されてるのか聞き忘れた〜と思ったら、看板にしっかりと「since1939」の文字が。ということはえーっと……とにかく80年以上営業されているってことですね。

写真撮影についてお聞きしたら、「お客様のお顔が映らないよう」と言っていただきましたので、無人のテーブルを1枚。店内にはこんな感じの4人がけテーブルが3つとカウンター6席が用意されておりました。静かに流れるBGMはジャズ。店奥には座敷もあったんですけど、こちらは使用されているかどうかは不明です。

もうひとつ店内の様子がわかる1枚を。天井はこんな感じでして、お店全体からしっかりとした歴史が感じられる作りになってました。ランチタイムということで、全席埋まる人気ぶり。

メニューの一部をご紹介しましょう。こちらはテイクアウトとサービスランチのページ。おいしそうなメニューが並んでるでしょ。メニューブックの冒頭には現在四代目店主が腕をふるっているとの記載もありました。

こちらは一品料理とコースなどのページ。ちなみにオムライスをお願いしたら、「夜だけなんですよ」とおっしゃられてましたので、オムライスを食べたい方は夜を狙ってくださいね。

さらにこちらがオードブルのメニュー。しっかり作られたこだわり洋食が2人前2,750円というのは破格では？ お家でゆっくりと楽しみたいという方はぜひこちらもチェックしてみてください。さらにさらに……

洋食店なんですが、酒処伏見ということもありまして、日本酒のラインナップもこのとおり。洋食に日本酒を合わせるなんて通だわ〜とうっとり。この日はクルマだったので無理でしたが、次回はぜひ日本酒×洋食のマリアージュを楽しみたいと心に誓いました。

んで、いつものごとくあれこれと悩んで決めたのが、こちらの「本日のサービスランチ」です。色鮮やかでたっぷりの野菜とまんまるのミンチカツ、そしてご飯と味噌汁というラインナップ。メニューによりますと、スープとサラダで16〜22種の野菜をとれるっていうからヘルシーじゃございませんか。

野菜は京野菜、しかもドレッシングやマヨネーズ、ソースなどは自家製というこだわりぶり。さすが歴史のあるお店は違いますな。というわけで、まずは野菜にドレッシングをかけていただきます。一口食べると、野菜がフレッシュなのはいうまでもなく、自家製ドレッシングがそのおいしさをより引き立ててくれるんです。たっぷりの野菜を食べてるだけで幸せな気分になってまいりました。あ、奥の方にチラリと写ってるきゅうりですが、これにのってた味噌？醤的なもの？もめちゃくちゃおいしかった！ 別売りしてたら買いたいくらいのレベルでございましたよ。

そしてそして、まんまるのミンチカツです。割ってみたらこのムッチムチ＆ギューギューの詰まり具合。食べごたえなかろうはずがあるまいて。まずはこのまま一口がぶりといただくと、ざっくり衣と肉の旨味のハーモニーがお口のなかに広がりまくります。そんで……

ソースをダバーッ！ 少々おゲフィンな感じですが、フライもんにたっぷりソースかけるの、大好きなんです。しかもこのソースがおいしい自家製ときたら、かけないわけにはいきません。野菜と同じく、ミンチカツのおいしさを加速させてくれるこのソースに悶絶しつつ、あっという間に完食、お腹いっぱいになりました。

で、帰りしなに表に出てたサービスランチのメニューをパチリ。写真では「豚ロースのとんかつ」になってますが、おそらく入店時にはここが今回いただいた「ミンチカツ」だったのではないか、と思われ。あとから来たお客さんがランチ頼んでて、多分このとんかつが出てきてたように思うので……わかりませんが。そしてどうやらメニューをよく見てみますと、このサービスランチにも伏見の酒といっしょに楽しめるセットがあるようですね！ 次回は絶対コレにしよ！ というわけでメニュー数がめちゃくちゃ豊富で、しっかりとおいしい洋食が楽しめた「大進亭」さん。伏見に来られた際にはぜひぜひでおすすめですよ！