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世界記録更新はならなかったけれど、24605個のテディベアが飛び交った圧巻のシーンをご覧ください!

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
カルガリーヒットメンのテディベアトス(Courtesy:@WHLHitmen)

 北米のジュニアリーグや、NHLチームのアフィリエイトのマイナーリーグの試合などで行われているホリデイシーズン恒例のアイスホッケーイベントと言えば、「テディベアトス」!!  

 ギネスワールドレコードにも認定された世界記録を持つ、WHL(ウエスタンホッケーリーグ=NHL選手を数多く輩出している北米のメジャージュニアリーグの一つ)に加盟しているカルガリーヒットメンのテディベアトスが、昨日(現地時間)スコシアバンクサドルドームで開催されました。

▼ベラルーシ生まれの18歳がゴール!

 ムースジョーウォリアーズを迎えてのホームゲームで、先制ゴールを決めたのは、ウラジスラフ・イェリョメンコ(DF・18歳)

 ベラルーシのジュニア代表メンバーが、1年間に一人だけしか決めることのできないテディベアトスゴールを決めました!

 

▼世界記録更新ならず・・・

 残念ながら、一昨年にギネスワールドレコードにも認定された「28815個」には及びませんでしたが、それでも「24605個」ものテディベアがスタンドから飛び交った圧巻のシーンを、ご覧ください。

 18000人を超すファンが持参して、スタンドから投げ込まれたテディベアは、選手たちの手によって小児病院に運ばれ、病気と闘う子供たちを元気づけます。

 ちなみに、多くのボランティアスタッフが協力してくれますが、投げ込まれたテディベアを片づけるのは、、、、

 ホームチームの選手たちの仕事です。

▼ドラフト1巡目指名の日系人ヤマモトは兄に続けず

 カルガリーの試合の前日には、6月のNHLドラフトでエドモントンオイラーズから1巡目指名され、NHLデビューを飾ったものの、カルガリーと同じWHLに所属するスポケーンチーフスに降格した、日系人選手のカイラー・ヤマモト(19歳・FW)も、テディベアトスゲームに臨みました。

 実は1年前のテディベアトスゲームでは、スポケーンでプレーしていた2歳年上の兄・キアヌ(現マギル大学)が、テディベアトスゴールをゲット!

 兄に続け!と期待が集まりましたが、残念ながら弟のカイラーは、スタンドを熱狂させる得点を決めることはできませんでした。

 NHLからジュニアリーグに降格して以来、冴えがないヤマモトは、なかなか浮上のキッカケをつかめずにいるのかもしれません。

▼テディベアトスって何???

 ここまで紹介してきましたが、そもそも「テディベアトスって何???」という方も、いらっしゃるかも?

 そのような方は、筆者の当サイトで昨年12月7日付で配信した、

をご覧になってください。

 今年はいいことがなかったなぁ・・・と憂さを晴らすためにテディベアを投げ込んでいるわけでは、決してありませんので悪しからず。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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