スペシャリストを育てよう!専修学校の授業料減免へ
ものづくりニッポンを守れ
世界に誇れる「ものづくりニッポン」。それを支える匠の芽を絶やさないためには貧しいがゆえに学ぶことを諦めてしまう学生を決して出してはいけません。
少子化が進み、日本の未来を託す国の宝は社会全体で育てていくという考え方がますます必要になってきました。
政府は、高等専修学校の授業料は、高校授業料無償化の対象となり、大学生に対しては国費で授業料減免の支援おこなう法律が整備されましたが、高等専修学校以外の専修学校に関してはこれらの枠組みから取り残された形になっています。そこで政府は、全国の専修学校に通う学生を対象にも授業料減免など、2015年度予算の概算要求に関連予算として計上する方向で検討されています。
専修学校って?
専修学校とは、職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ることを目的とする学校であると学校教育法で定められています。すなわち、実社会における実務及び実践的な職業教育や専門的な技能や技術教育を行う教育機関で、ものづくりニッポンには欠かせないスペシャリストの育成をおこなっています。ただし、専修学校へ通う学生は、経済的に余裕のない家庭が大学生に比べて多いことからも卒業を待たずに中退してしまうケースも少なくありません。
教育格差を失くすには
長年の景気の低迷により収入格差が生まれ、子どもの教育に十分お金をかけられる家庭と生活を維持していくことが精一杯で子どもの教育にお金をかける余裕のない家庭も多くなっています。まさしく収入格差が教育格差へとなってきました。
生まれた時にどんな家庭に生まれたかで子どもの人生が大きく左右されるのは悲しすぎます。子どもは親を選ぶことはできません。どんな家庭環境でも同じように教育が受けられる社会を作るためには、さらに整備していく必要がありそうです。