トラウトが2ラン本塁打で前年からの「10本塁打連続ソロ」に終止符を打つ。このストリークは長いのか
4月9日の1回裏、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)は、1死一塁の場面で打席に立ち、今シーズン6本目のホームランを打った。
ソロ以外のホームランは、昨年5月31日の2ラン以来だ。その後、昨シーズンの5本塁打と今シーズン最初の5本塁打は、いずれも、走者が一人もいなかった。
10本塁打連続ソロは、2012~13年に記録した自己最長に並ぶ。この時は、2012年の最後の9本と2013年の最初の1本だ。
昨シーズンまでトラウトとともにプレーしていた大谷翔平(現ロサンゼルス・ドジャース)は、2021年4月の7本塁打連続ソロ――シーズン2本目から8本目まで――が最も長い。
また、トラウトと並び、今シーズン最多の6本塁打を記録しているタイラー・オニール(ボストン・レッドソックス)は、昨シーズン最後のホームランが2ランなので、6本塁打連続ソロを継続中、ということになる。ちなみに、今シーズンの打点は、トラウトが8、オニールは6だ。トラウトは三塁打で1打点を挙げているが、オニールはホームラン以外の打点がない。
ただ、トラウトの10本塁打連続ソロは、球史に残るほどの長さではない。
これが最長かどうかはわからないが、殿堂選手のアンドレ・ドーソンは、1980~81年に20本塁打連続ソロを記録している。最近では、ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)が、2020~21年に16本塁打連続ソロだ。
連続する15本以上のホームランがすべてソロの選手は、2人以外にもいる。
例えば、1975~76年に16本塁打連続ソロのケン・シングルトンは、1975年に打った15本のホームランがすべてソロだ。このストリークの前後のホームラン、1974年の最後と1976年の2本目は、どちらもグランドスラムだった。
開幕からの最長は、フェリペ・アルーが1966年に記録した17本塁打連続ソロだと思われる。
なお、エンジェルスの広報によると、トラウトの開幕11試合で6本塁打は球団新記録。それまで、開幕11試合の最多は、1987年のブライアン・ダウニング、1995年と1998年のティム・サーモン、2001年のトロイ・グロスに、2019年のトラウトが記録した5本塁打だったという。