私たちが「アクセスの良い田舎」を選んだ理由【地方移住者の本音】
私たち夫婦は2020年に兵庫県の丹波篠山市に移住してきました。
猪や熊が出ることもあるような田舎ですが、1時間半ほど車に乗れば、関西の主要都市である京都市、大阪市、神戸市のいずれにも出られるような場所です。
移住先を選ぶ上で、そんな「アクセスの良い田舎」を選んだ理由について共有します。
都会に遊びに行ける
私たちは30代で子育て真っ最中です。
時には都会に出て買い物したり、子どもを連れて遊びたい時もあります。
遊びに行く頻度は3〜4ヶ月に1回程度ですが、日帰りで帰ってこられる距離に大きな都市があるという「保険」があるだけで、閉鎖的な気分に陥らなくて済むように思います。
普段は田舎でのんびりと暮らしつつ、たまにお出かけするのが我が家にとってはちょうど心地よい息抜きになっています。
子どもに選択肢を与えられる
都会では子ども走り回ったり大きな声を出すことが迷惑行為になりかねませんが、我が家の生活は周囲の方に温かく見守ってもらっています。田舎は子どもをのびのびと育てられる場所だと考えています。
とは言っても、田舎での子育てはメリットばかりではなく、ある程度子どもが大きくなってくると、教育や経験の面で選択肢が限られてしまうというデメリットも抱えていると考えています。
電車に乗れば1時間で大阪に出られるので、本人が望むのであれば都会の学校に進学したり、都市でしか経験できないことにもチャレンジしてほしいと思っています。
将来、人口減少・少子高齢化が深刻化することを想定
田舎暮らしとは言っても、さまざまなケースがあると考えます。
限界集落やポツンと一軒家みたいな場所を好んで選ぶ方もいます。
しかし、日本は人口減少と少子高齢化が著しい国なので、いずれは「残すもの」と「潰すもの」を選択しなければならない時代がくると考えています。
例えば、インフラ設備を維持することが困難になるため、限界集落のようなところから「村おさめ」をせざるを得ないタイミングがくると思います。
そう考えると、極端な田舎に住むことは個人としても社会としても慎重にならなければならないと考えます。
一口に地方移住と言っても、さまざまなケースが考えられます。
思い描くような田舎暮らしとのバランスは必要ではありますが、アクセスが良く、ある程度の人口がいるような地域を選ぶのが賢明なのかもしれません。