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「最高峰のタイトルなので光栄」「内容的には課題が多いので今後改善していけたら」藤井聡太新竜王コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

藤井聡太新竜王「中盤、ずっと難しいのかなと思って指していたんですけど・・・。(80手目)△3四銀▲3九飛車から(△2三銀▲3五飛と)角交換になったあとに△4四角としたのがちょっとよくなくて。角を打ってからちょっと苦しいのかなと思って指していました。(終盤は)先手からの手段がかなり多いので、どう指されるのかわかってなかったんですが、なんとか、先手玉にいやみをつけるしかないのかな、というふうには思ってました。やっぱり△4四角と打ってからはちょっとなんか、あまり自信のある変化がなかったです。(よくなったと思ったのは?)うーん、そうですね。最後(118手目)△3四桂と打ってけっこう先手玉に迫れる形なのかな、と思いました。(竜王位獲得について)まだまったく実感はありませんが・・・。やはり最高峰のタイトルなので光栄に思いますし。それに見合う実力をつけていければと思います。(タイトル四冠同時保持について)そうですね・・・。(目をつむり、長く考えて)今期はここまで結果が出せていますけど、やっぱり内容的には課題が多いので、そのあたりを今後改善していけたらと思います。(史上最年少四冠達成について)それについてもやっぱり、現時点ではまったく実感がないというのが正直なところです。(豊島将之前竜王と戦った今期七番勝負を振り返って)中盤でこちらがペースをつかまれることが多かったので、そうですね・・・。自分のそういった足りないところを感じたシリーズでもありました」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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