うつ病にも!?睡眠時無呼吸症候群の放置で引き起こされやすい症状3選
睡眠時無呼吸症候群という言葉はだれもが聞いたことがあると思いますが、症状が続くと何が危険なのかを知らない人もいらっしゃるようです。今回は、睡眠時無呼吸症候群により引き起こされやすくなる症状をご紹介します。
この記事で紹介すること
・睡眠時無呼吸症候群とは
・睡眠時無呼吸症候群かもしれない兆候とは
・放置により引き起こされやすくなる症状3つ
・睡眠時無呼吸症候群とは
名前の通り、睡眠時に無呼吸状態が繰り返される疾患です。10秒以上呼吸がない状態を無呼吸といい、無呼吸が一晩に30回以上もしくは、1時間当たり5回以上あれば睡眠時無呼吸症候群と判断されます。眠っているときの症状なので、自覚症状が少なく自分の無呼吸状態に気づいていない人もいるといわれています。
・睡眠時無呼吸症候群かもしれない兆候とは
呼吸が止まってしまうので、睡眠の質は低下しています。朝起きた時のダルさや頭痛、日中の眠気がある場合は、睡眠時無呼吸症候群が原因の可能性も考えられます。さらに、寝汗をかいたり、夜中に何度も目が覚めてしまったり、トイレの回数が多かったりすることも睡眠時無呼吸症候群と関連性があることがわかっています。肥満傾向の人、首が太く短い人、下顎が小さい人はリスクが高まるといわれているのでより注意が必要です。肥満の人に多い傾向ですが、痩せている人でも起こる可能性はあります。
・放置により引き起こされやすくなる症状3つ
❶日中の眠気、集中力の低下
充分な睡眠がとれていないため、日中に眠気が襲ってきたり、仕事に集中しにくくなったりしやすくなります。ただの疲れと思われるかもしれませんが、睡眠時無呼吸が原因の場合は早めの対策が必要です。
❷高血圧、糖尿病、高脂血症リスク上昇
睡眠時無呼吸症候群の人、睡眠の質が悪い人は高血圧、糖尿病、高脂血症のリスクが高くなることが分かっています。
その原因の1つとして考えられているのが、無呼吸状態により交感神経が優位になりやすいということです。一般的に就寝中は副交感神経優位な状態ですが、交感神経の働きが優位になることで血圧や血糖値が上がりやすくなるとされています。
❸うつ傾向
睡眠時無呼吸症候群の人はうつ病のリスクが上がるといわれています。無呼吸によって睡眠の質が低下し、脳を十分に休ませることができないことが関係しているといわれています。
また、うつ病によって睡眠時無呼吸症候群のリスクが上がるともいわれています。
どちらのパターンにしろ、睡眠時無呼吸症候群の対策や治療は必要でしょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。自覚症状は乏しいかもしれませんが、睡眠時無呼吸症候群の放置は危険です。気になる症状があれば症状が悪化しないうちに、医療機関への早めの受診をおすすめします。