美肌にも!?睡眠中に分泌される「成長ホルモン」の働き3選と、分泌のポイントを睡眠健康指導士が解説
「成長ホルモン」と言葉だけ聞くと、子どもに必要なホルモンというイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、成長ホルモンは成人にとっても大切なホルモンの1つです。
・大人も必要な成長ホルモンの働き3選
❶骨粗しょう症の予防
成長ホルモンは、骨の成長や発達に加え、骨密度を維持する役割も持つことがわかっています。骨粗しょう症の予防や骨折リスクの軽減にも寄与することが報告されているので、子どもだけでなく、成人、高齢者においても特に大切なホルモンといえます。
❷血中コレステロール増加の抑制
成長ホルモンが不足すると、血中コレステロールや中性脂肪の増加リスクが高くなることがわかっています。内臓脂肪の増加、生活習慣病と進み、さまざまな疾患のリスクが高くなってしまう可能性が考えられるので、早めの対策が大切です。
❸美肌が期待
成長ホルモンは細胞修復により、肌のダメージ回復や肌のターンオーバーの促進に働きます。美肌が期待できるホルモンといえるでしょう。加齢により肌の不調が出やすくなったり、ターンオーバーの周期が長くなったりするのは、成長ホルモンの分泌低下が関係している可能性も考えられています。
・睡眠における成長ホルモン分泌のポイント
成長ホルモンの分泌が増えるのは睡眠時です。「寝る子は育つ」といわれますが、これは睡眠により成長ホルモンが分泌されるために、このように言われるようになったのかもしれません。
成長ホルモンは、就寝直後の深い睡眠状態のときに分泌が最大になることがわかっています。寝つきが悪い人は成長ホルモンが十分に分泌さにくくなっている可能性があります。睡眠時間の確保だけでなく、質の良い睡眠を得ることも重要です。
質の良い睡眠を得るために、朝の日光浴、日中の適度な仮眠、就寝1~2時間前の入浴、就寝前のディスプレイや明るすぎる照明環境を避けリラックスするなど、日中の行動も含めた睡眠への対策がおすすめです。
さいごに
成長ホルモンは子供だけでなく、成人、高齢者にとっても必要とされるホルモンで、美肌やアンチエイジングにおいても注目されています。
成長ホルモンの分泌には質の良い睡眠が大切なので、1日を通しての睡眠対策を意識しましょう。規則正しい生活が得られると共に、美肌や健康的な身体が手に入るでしょう。