加齢によって睡眠時間は変化!?知っておきたいシニアの睡眠の特徴3選を睡眠健康指導士が紹介
「若い頃は眠れていたのに最近は寝た気がしない」「朝早く目が覚めてしまうようになった」など、誰でも年齢を重ねることで睡眠の不調を感じやすくなるといわれています。
加齢によって起こりやすい睡眠の変化を知っておくことが大切です。
・シニアに現れやすい睡眠の不調3選とその対策
❶朝型化
朝早く目が覚めてしまうようになったと感じている方は多いのではないでしょうか?年を重ねることで、生活リズムが前にシフトしやすくなることがわかっています。病気ではないので、過度に気にする必要はありません。
ただ早く目が覚めて困るという場合は、眠気を感じてから布団に入る、日中は日光を浴びて適度な運動をするといった、メリハリのある生活を意識するようにしましょう。
❷睡眠時間の減少
「以前はしっかり眠れていたのに、年齢を重ねて長時間眠れなくなった」と感じる人は多いでしょう。
必要な睡眠時間は年齢により変化することがわかっています。一般的に睡眠時間は生まれたての赤ちゃんで一番長く、その後だんだんと短くなっていきます。つまり、睡眠時間が短くなることは自然な体の変化といえます。気にしすぎる必要はないでしょう。
しかし、かなり短時間で目が覚めてしまい日中の生活に支障が出てしまう場合は、医療機関へ受診が必要です。自己判断が難しい場合は相談しましょう。
❸睡眠の質低下
睡眠に関わるホルモンの1つが「メラトニン」です。このメラトニンは時間帯により体内での濃度が変化しており、夜寝る時間に高くなり、朝型下がるという特徴があります。
しかし年を重ねるごとにメラトニンの濃度は下がってくることがわかっており、睡眠の質が低下しやすくなる可能性があります。
生活リズムが乱れやすくもなってしまうので、規則正しい生活を心がけるようにすることが大切です。日中は適度に体を動かしたり、家族や周りの人とコミュニケーションを取ったりすることでも、生活リズムは整いやすくなります。日常生活のできることから対策を行なっておきましょう。
さいごに
年齢による体の変化は誰にでも起こる可能性があります。できる対策を事前にしっかり行うことは大切ですが、過度に気にする必要がない場合もあります。加齢による変化を受け入れ、年齢に合わせた暮らしを送りましょう。