ムネリンが捕手! 独立リーグ・栃木で“元侍バッテリー”が実現!マウンドには西岡剛
プロ野球独立リーグ「ルートインBCリーグ」の栃木ゴールデンブレーブスでプレーする川崎宗則内野手が、8日に行われた神奈川フューチャードリームス戦(宇都宮清原球場)で捕手を務めた。
この試合には「1番ショート」でスタメン出場。2打席目までは空振り三振、投ゴロに倒れたが、五回の第3打席では四球を選んで出塁した。
その直後、スコアは2-7で迎えた六回表の守備だった。途中からセカンドに回っていた川崎はプロテクターを装着し、マスクを被ってグラウンドへ。そして、マウンドには同じく栃木でプレーする西岡剛が上がった。
「野球の脚本家」川崎らしい言葉で喜び
かつてWBCで世界一の二遊間を組んだ西岡-川崎が、今度はバッテリーを組んだのだ。川崎のリードに導かれた西岡は遊ファウルフライ、見逃し三振、ライトフライと1回を16球で3者凡退に片づけた。
試合後、川崎は自身の公式インスタグラムに写真やコメントを掲載。
「ついに、やりたかった扇の要のポジション。九人のメンバーの中で一人だけ、違う角度から野球を観る風景。サインを出して、覚悟を決めて、投手を引き出す。まさしく、野球の脚本家。想像力に感性、そして観察力。何と嗅覚まで、必要なんだと再確認。やはり、野球は、プラスだけではなく、マイナスも必要! プラスマイナスが揃ってバッテリーが完成。どれだけ、でかい(たくさんのライトの絵文字)を、作って、野手達を照らすことができるか。チェチェチェチェスト!」
と、絵文字をちりばめながら、川崎らしく「覚悟を決めて」「野球の脚本家」といった表現も交えて“捕手デビュー”を振り返った。
メジャーやソフトバンク時代にも「捕手」の可能性はあった
じつは、ソフトバンクホークス時代にも捕手を務める可能性はあった。
メジャーリーグから復帰後の2017年6月10日の阪神戦だ。1-5の九回裏、ソフトバンクは控え捕手がいない状況で鶴岡慎也に代打を送った。仮に同点となればどうしていたのか。工藤公康監督は「決めてましたよ。メジャー帰りの方がね。(甲斐)拓也よりも俺の方が、肩が強いって言っていましたし、やったこともありますと彼の方から言ってきた」と明かしていた。
さらに遡ること渡米1年目、シアトル・マリナーズ時代の5月に「第3捕手」に指名され、全体練習ではキャッチャー防具をフル装備してブルペンに向かい練習に励んだことがあった。
それらを踏まえて「どこでも出来るのが野球選手。それが僕のポリシー」と語っていた川崎。今年6月に40歳を迎えたが、ムネリンはまだまだ元気いっぱいに野球をエンジョイしている。