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人生はメンタルで決まる!子どもを高学歴に育てるよりも大切なこと

保育士ごんちゃん保育士/チャイルドカウンセラー

こんにちは!保育士ごんちゃんです。

「無理しない育児」をモットーに、保育士として地域の子育て支援事業に従事しながら、オンラインでも育児に関する情報発信をしています。

そして私も現役の子育て世代で、3人姉弟の育児に日々奮闘しています。

今回は私が子育てでも大事にしたいと思えるメンタルケアについてまとめてみたいと思います。

メンタルが好調な時と不調な時の捉え方の違い

5年前に長女が生まれた時に、私はうつ病の通院治療中だったので、子育てのモットーとしては「まず無理をしないでいこう」というのが一番でした。

これはこの5年間ずっと大事にしてきたことで、この先も続いていく育児を無理せず続けるためにはどうしたらいいだろう、と親である自分が我慢しすぎずに続けられる形を見つけていくのが一番だと思ったからです。

だから、世の中的に「子どものためにこうするといい」という話はたくさんありますが、それを子どもファーストで取り入れすぎて、自分がきつくなるのであればそれはやらないという選択を選んできました。

やはり親である自分が、笑顔でいることが一番だと思っていたので、自分のメンタルケアが最優先だったのです。

私は毎年、春は自分が病みやすいという自覚があるので、「どうにかいいメンタルで好調に乗り切るにはどうしたらいいだろう」とその時期は日々色々なことを実践したり、自分を使って実験しています。

そうすると、同じことが起こってもメンタルが好調な時(自分の気分がいい時)は受け流せたり穏やかな気持ちでいられて、子どもと一緒にいる空間で起こったことでも、あまりイライラする気持ちになりませんでした。

ですがメンタルが不調な時(自分の気分が落ち込んでいる時)は同じことが起こっても、すごくイライラしてしまったり、穏やかな気持ちでいられませんでした。子どもに対してもイライラして怒ってしまうんですよね。

ということは、育児にしても自分の人生や生活にしても、何か問題のようなことが起こったら、それを「どう捉えるかによって、全然状況は変わってくるな」と感じました。その捉え方を決めるメンタルが一番大事なのではないかと思ったのです。

メンタルを好調に保つことの重要性

実際に世の中にはたくさんの人がいて、同じような状況にいても満足感を持って生活している人もいれば不満がある人もいて、色々な物の見方がありますよね。

私の好きな言葉に「幸せはいつも自分の心が決める」という言葉があるのですが、全て物事の判断基準は自分の心です。それが幸せだと思えるか思えないかによって、「人生の幸せ感」も全く違ってきますよね。

私は現在30代半ばで「人生100年時代」といわれますから、もし100歳まで生きるとしたらまだまだ後半戦の方が長いです。

ですので今までうつ病になったり様々な辛い経験もありましたが、それはそれとして、これから先を自分が思うような人生にして、満足感を持って生きていきたいと思っています。

そこで一番大事なのではないかと思うのが、「メンタルを好調に保つ」ということです。

二度とうつ病にはなりたくないというのはもちろん、メンタルの不調や、ぐんと落ち込むこともできるだけ減らしていきたいですし、子どもたちにも同じように好調な、安定したメンタルで人生を生きていってほしいなと思うんです。

これから先、子どもたちがどんな人生を歩んでいくかは子どもたちに決めてほしいし、自分がやりたいと思ったことに挑戦していってほしいなと思っています。

こんな風になっていってもらうためには、やはり安定したメンタルがとても大事です。

「自分は大丈夫」という感覚や「人生って楽しいな」「大人になるっていいな」等、物事をポジティブに捉えるマインドがあれば何にだって挑戦していけるし、どんな生き方だってできるから、その土台を作ってあげるような関わりだったりそういう育児が、この幼児期にできたらいいなと思っています。

幼児期を過ぎて小学校や中学校になってもそうですが、心を育てるというのがとても大事だと感じます。今まで私は「自分が無理をしない」つまり、自分のメンタルケアを一番大事にしてきました。

ですがこれからは、自分のメンタルがだいぶ安定してきているので、次に「他の人に」という意味で、子どもたちのメンタルケアについても 一緒に考えていきたいし、そういう気持ちで日々を過ごしていきたいと思っています。

高学歴に育てるよりも大切なこと

「子育てで何を大事にしたいか」というのは、人それぞれあっていいですし、自分が思うことを正解にしていいのですが、私の場合勉強的なことはそこまで大事ではないと思うんです。
というのは、「高学歴がいいかどうか」という話で、これは私自身の経験からもすごく思うところがあります。
私の最終学歴は大学卒業で、九州大学の教育学部を出ています。私が初めてうつ病になったのは、大学3年の時でした。
就職活動がきっかけだったのですが、最終的に自分がこの先何をしたいのか、よくわからなくなってしまったんです。
それでどんどん生きる意味を失って、「もう生きていきたくない」とまで思いました。
そしてその時に「高学歴だったり学歴があっても、自分がやりたいことがわからなかったら意味がない」と感じていました。

その頃は20、21歳ぐらいだったので、周りの友達は大学に行っていない子、専門学校を卒業して働いている子もいたりして、そうやって大学に行かなくても、 自分がやりたいことがわかっていて、そのために専門学校に行って、自分の好きなことをして仕事にしてる子たちをとてもいいなと思いながら見ていました。

その「いいな」という気持ちは、「私がその子になりたい」という気持ちのいいなじゃなくて、「その子の状態が羨ましいな」と思っていたんです。

その状態というのは、「自分のことがわかっていて、自分がやりたい方向にずっと進んでいて、生き生きしている」という状態です。

ですのでそういう経験からも、学歴が絶対に必要かと言われたら、そうだとは思わないです。もっともっとその前の土台として、メンタルが安定していて、自分の進みたい道が分かっているということが大切です。

私の場合は2回うつ病になっていて、最初のうつ病は学生時代で、2回目は社会人になってからでした。例えば、東大や京大等の高学歴と言われるような大学を出て、学生時代は良かったけど、社会に出てからすごくメンタルをやられてしまってうつ病になった、という話も聞いたりしますよね。

だから「どんな環境に行っても、自分らしくやっていける」というメンタルの安定さはとても大事だと考えます。
だから私は子育ても、自分の人生も、「メンタルを安定に保つ」ということをこれからも大事にしていきたいと思っています。

しなやかなメンタルが人生を決める

よく「心が折れる」って言いますよね。私がうつ病の時の状態がまさにそんな感じでした。

でも、メンタルが安定してる人というのは、「心のしなやかさを持っている」と言われるんです。

そしてこれを心理学の用語ではレジリエンスと言うのですが、ストレスに対して真っ向から向き合うのではなく、上手くよけていったり、受け流していく力がとても大事なんです。

ですのでつらいことやストレスフルなことがあって、それに対して耐えたり打ち勝とうとするのではなくて、そもそも最初から頑張らない、無理にやらないということも選択肢の1つとして大事だなと思います。

やはり「頑張ること=美徳」と教えられることが多いので、休み癖や逃げ癖がつくとよく言われますよね。でも、それでいいと思うんです。

自分に対する脅威が来た時に、それに対して「こうして受け流していく」という自分のメンタルを安定に保つ技を身につけていくのが大事です。

育児についても「心のしなやかさ、レジリエンスを高めるようなこと」にすごく興味があって色々実践していきたいなと思っているので、今後シェアしていきますね。

<SNSでも子育てに関する情報発信をしています>
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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

保育士/チャイルドカウンセラー

国立大学で子どもの自立支援について研究中の子育て支援保育士。九州大学教育学部卒。2019年2月に女の子、2021年11月、2023年10月に男の子を出産した3児の母。HSP(Highly Sensitive Person)の気質を持ち、人生で2度のうつ病を経験。現在はがんばりすぎるのをやめて「無理せず自分らしく」がモットー。育児のお役立ち情報やライフハック、子どもと楽しく過ごすための遊び心などを発信。

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