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悩み解決の2ステップ!日常のモヤモヤ、誰かに話してる?

保育士ごんちゃん保育士/チャイルドカウンセラー

こんにちは!保育士ごんちゃんです。

「無理しない育児」をモットーに、保育士として地域の子育て支援事業に従事しながら、オンラインでも育児に関する情報発信をしています。

そして私も現役の子育て世代で、3人姉弟の育児に日々奮闘しています。

今回は何かと悩みが多い私が皆さんにシェアしたい「悩み解決のプロセス」についてお話をしたいなと思います。

あなたは悩んでいますか?

この記事を読んでくれているあなたはよく悩みますか?

私は、よく悩みます。

多分、悩みを探して生きてるタイプだと思います。 自分から積極的に探してるという訳ではなく、気づいたら悩んでいます。

だから、どうせ悩むからできるだけくだらないことで悩んでいる方がいいと思うタイプです。

たまに「悩みがないことが悩み」と言う人がいて、すごい羨ましいなと思いますが、多分私はそういう風になるためには、トレーニングを相当積んでいかないと難しいなというくらい筋金入りというか、幼少期からずっとそうなのです。

そもそも「悩みってなんなのか?」というと、色々な問題について「苦しいな」「ずっとそれについて考えてしまう」などそういう状態が「悩み」です。

ですから苦しい状態とか、あれこれ考えることがなくなれば、悩みが解決したと思えますよね。

例えば、人間関係で悩んでいたら「あの人との人間関係どうしたらいいんだろう」と考えていましたし、子育ての問題にしても「子どもがこうだからどうしたらいいんだろう」とかあれこれ考えていました。

ちなみにうつ病の時は「ずっと治療してるけど全然良くならないし、どうしたらいいんだろう」「なんか朝起きるのが辛いし、なんかいい方法ないかな」と悩んでいました。

このように私も悩んでいる時はそうですが、これらの悩みに共通しているのは「どうすればいいんだろう」という対処法が知りたいということなんですよね。

苦しい状態、思い悩んでる状態が嫌だから、どうにかして対処法や解決法が知りたいんです。

悩んでいる状態というのは、方法や対処法がわからない状態ですが、今の苦しい状況から良くなっていくイメージが湧かなかったり目処が立たないと気分が落ち込み、不安、心配、苦しい等の同じ考えがずっと頭の中を巡ります

悩みを解決するシンプルな2ステップ!

では「どうすれば悩みを解決できるのか」というと、その答えは意外とシンプルなんです。

まず1つ目のステップは「対処法や解決法を知る」こと。そして2つ目のステップに「それを行動に移して実行する」ということです。

こうやって言うのはとても簡単ですが、実際に悩みを解決していくのってすごく難しいと感じませんか?

それがなぜかというと、それぞれの1つ目のステップと2つ目のステップで、それを実行する前のハードルがとても高いからだと思っています。

まず最初のステップとして対処法や解決方法を知ることをお伝えしましたが、そもそもそれをまず知ること、つまり「これをやればいいんだ」というような、具体的なものに行き着くのがまずすごく大変です。

さらにそれを行動しようとなった時に、行動に移せるかどうかにも高いハードルがあります。
「これをやればいいんだ」っていうのが頭では分かっても、それを日常生活にずっと行動で移していけるかというと、また別の頑張りが必要です。

そのため、解決方法はシンプルだとしても、実際にやろうとするととても難しいんですよね。

対処法や解決方法を知るための2つのやり方

私は対処法や解決方法を知るためには、2つのやり方があると思っています。

まず1つが自力で解決する方法で、自分で対処法を調べたり本を読んだりして、自力で情報を得て、「こうすればいいんだ」と納得する方法です。

私も悩んだ時は、まずはこれをします。自力で解決できないかな?と思って、調べたりして動きます。

そしてもう1つの方法は、人に相談するということで、人の力を借りるとも言えます。

自分で解決しようと思って調べたり、いろんな情報を探したけど、それでも納得いく対処法や解決方法にたどり着かないという時は、人に相談した方がいいです。

なぜなら、誰かに自分の悩みを話すと、まずはその悩みが整理されるからです。

そして相談した人から返ってくるフィードバックを聞くと、その人の体験談や専門的な知識や知見があれがそこから、絶対に自分1人で悩んでいるよりは自分にはないものの見方から気づきを得られることが多いです。

こうやって悩みを解決するためにまずは対処方法を知るのが大切で、自力で解決できることもあれば、 人に相談した方が早いこともありますね。

私自身も普段何かに悩んだら、まずは自分でそれを解決したいと思うので動きますが、それでもなかなか答えが出ないな、難しいなと感じた時は人に話して相談するようにしています。

相談する時間を意識して取れていますか?

あなたは人に話したり、相談する時間を日常的にとっていますか?

ある精神医学の本では日本には相談という文化が根付いていなくて、人に相談すると相手に心配をかけてしまい、心配をかけたくないから自分で抱え込んでしまう人が多いと言われていました。

あなたには当てはまりますか?

またこんな話もあるのですが、精神科の病院の先生が相談できない患者さんに「どうして相談しなかったんですか?」と質問したら「相談しても解決できるような問題じゃないから意味がないです」と言う人が多いそうです。

確かに、特に人間関係は相手を変えるというのは難しいので、 相談してもそれで相手がすぐに変わってくれるわけではないですから、解決できるような問題じゃない気がしてしまうと思います。

育児でも同様で、子どもの問題行動、問題だと思っている行動が、 今日明日ですぐ変わることじゃないから相談しても意味がないような気がしてしまいますよね。

でも、その精神科の先生がおっしゃるには診療を受けると、憂鬱な表情で来られてた患者さんも 「たった30分の相談だけでも、気分が楽になった」と言って、笑顔で帰っていく人は多いそうです。

私自身も、うつ病の治療の時はカウンセリングに通っていましたが、うつ病の治療はすごく長い期間がかかるので、今日話したからってすぐ解決するわけじゃないんです。

しかし、話すことを積み重ねていって、その1回1回に「楽になったな」という思いを繰り返しながらだんだん良くなっていきました。

つまり、問題解決というのは「原因を取り除く」という原因除去だけが目的ではなく不安とかストレスを取り除くことも目的と言えます。

誰かに相談するメリット

相談のメリットには「解決方法が見つかる」「プロのアドバイスが聞ける」ということももちろんありますが、悩みを整理したり、言語化したりすることによって心の癒しにも繋がりますし、ストレスが緩和されてガス抜き効果になったりもします。

また「不安な状態」とは、脳科学では扁桃体が興奮してる状態と言われますので、それを話したりして言語化していくことにより、その言語情報が扁桃体の興奮の抑制をしてくれるそうです。

そのため相談すると専門家のアドバイスをもらえる、問題を解決するための対処法や解決方法が見つかるということはメリットの一部でしかなくて、ガス抜き効果だったりとか、不安を和らげる効果もありメンタルの安定につながるので、相談するのはとてもおすすめです。

私も自分自身が鬱の治療をしていた時は、カウンセリングがすぐ手の届くような場所にあるような社会になったらいいなと思っていたのですが、なんだか「カウンセリングを受ける」って、とてもハードルが高く感じませんか?

だから私も自分ともうすでに関係性がある人に話をすることが多いです。例えば友達や妹に話したりすることが多いのですが、逆に知ってる人だからこそ話しにくいこともありますよね。

私もそうですが、「弱い自分を見せたくない」と思ってずっと生きてきたので、知り合いと話す時は本音を隠してしまうところがありました。

一方カウンセリングの場では、私は毎回泣きながら話していましたし、 本音を言って、言えているからこそ溢れる涙だったのかもしれません。こうしてプロのカウンセラーに聞いてもらったというのは自分の中ではすごく大きくて、大事な体験です。
また子育ても、産後すぐの時期はまだうつ病の治療中だったこともあり、すごくメンタルが不安定でした。

実は娘がまだ首も座っていない時に、少し高さのあるソファ、マットレスから一度転げ落ちてしまったことがあったんです。

特に打ち所も悪くなく、何事もなく収まりましたが気が動転してずっと心のモヤモヤが取れませんでした。その時は、市の保健センター(母子手帳をもらう窓口)がパッと思いついて、泣きながら電話したんです。

「昨日、こういうことがあって」と話したら、窓口の保健師さんが翌日すぐ訪問してくれることになりました。そこで色々話をしたら、とても気持ちが落ち着いたという体験がありました。

ちなみに余談ですが、その時に知り合った保健師さんとの縁で、私はその後産後保健センターで保育士として働くようにもなりました。すごい縁ですよね。

その時自分で行き詰まって、「ここに電話しよう」と相談したのが本当に良かったと思っています。

そんな私も今では元気になって、当時の保健師さんのように子育て相談を受ける側の立場として仕事をするようになったので、少しでも悩んでいる方の力になりたいです。

悩んでいること、話してみない?

かつて私もカウンセラーさんや保健師さんといった方々にすごくお世話になって、自分がだんだん元気になっていけたので、元気になった今の自分ができることをしたいと思っています。

やはり1人で考え込んでしまうのが1番良くないと自分の経験からも思いますし、子育て支援の現場に行ってからもとても感じます。
だから私じゃなくてもいいので周りの人に頼って、話して、相談して、1人で抱え込まないようにして、無理せず育児をしていってほしいです。

<SNSでも子育てに関する情報発信をしています>
Instagram ー 子育ての体験談や保育に役立つ情報などをイラストを交えて投稿中! 
Voicy   ー 「無理しない育児」をテーマに子育てのことを音声配信中!

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

保育士/チャイルドカウンセラー

国立大学で子どもの自立支援について研究中の子育て支援保育士。九州大学教育学部卒。2019年2月に女の子、2021年11月、2023年10月に男の子を出産した3児の母。HSP(Highly Sensitive Person)の気質を持ち、人生で2度のうつ病を経験。現在はがんばりすぎるのをやめて「無理せず自分らしく」がモットー。育児のお役立ち情報やライフハック、子どもと楽しく過ごすための遊び心などを発信。

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