15年ぶりか?大型台風のダブル北上
大型台風のダブル北上は15年ぶり?
あす8日(木)の予想天気図のように、日本の南に2つの台風が北上してくるのは比較的よくあることで、特に珍しいことではありません。
例を挙げれば、以下のように沢山あります。
ただこれらは2つそろって大型の台風というわけではありません。
調べてみると、2つの大型の台風(強風域が直径1000キロ以上)が同時に日本の南、おおむね北緯20度付近より北に位置しているのは2004年(台風7号、8号)、同じく2004年(台風16号、17号)以来15年ぶりとなるようです(筆者調べ)。
それ以前は調べていませんが、このような事象はかなり珍しいと言えるでしょう。
ではそれぞれの最新の進路予想をみてみます。
台風9号は先島諸島を直撃へ
大型で強い台風9号は沖縄本島の南海上を北北西に進んでいます。
このあと一段と発達し、非常に強い勢力となり、あす木曜日の夜から金曜日にかけて、先島諸島付近を通過する見込みです。
先島諸島を通過する際の最大瞬間風速は60メートル程度の予想となっており、いくら台風が通りやすい沖縄と言えども、かなり手ごわい台風の襲来と言えるでしょう。
石垣島、波照間島、西表島、与那国島などは暴風、高波、大雨、高潮などに厳重な警戒が必要です。
台風9号は先島諸島を通過後も比較的ゆっくりと北上するため、沖縄は日曜日頃まで荒天が続くおそれがあります。
台風10号はお盆期間に列島接近も
大型の台風10号も小笠原の南海上を北上しています。
こちらも今後勢力を強め、非常に強い勢力で、週末に小笠原近海に達する見込みです。
このあたりからの進路はまだかなり不確実な状況ですが、5日後の予報円の直径がこれまで1200キロだったのに対し、最新の予報では880キロとやや小さくなりました。
それだけ12日(月)には東日本の南海上付近に達している可能性が徐々に高まってきたといえそうです。
しかし問題はここからの進路です。
もしこのまま北上を続けるならば、13日(火)頃には本州付近へかなり近づくことになり、太平洋側を中心に大荒れの天気となるおそれがあります。
お盆の期間でもあり、進路によってはお出かけや帰省などにかなり大きな影響が出ることも心配されます。
最新の情報にくれぐれもご注意下さい。
台風8号は姿を変え、北海道へ
台風8号はけさ9時、朝鮮半島付近で熱帯低気圧に変わりました。
ただこの低気圧が前線を伴いながら日本海を東寄りに進み、金曜日に北海道を通過する見込みです。
台風ではないとはいえ、強風と活発な雨雲を伴い、北海道を通過する見込みで、一時的ですが、激しい雨に見舞われ、風も強く荒天となるおそれがありますので、注意が必要です。