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ホークス2軍、左腕コンビが“1時間56分”完封リレーで首位奪還!笠谷が7回をわずか2安打

田尻耕太郎スポーツライター
7回2安打無失点で6勝目を挙げたソフトバンク・笠谷(筆者撮影)

 9月7日、ウエスタン・リーグ公式戦。福岡ソフトバンクホークスと中日ドラゴンズがタマホームスタジアム筑後で対戦した。

【9月7日 ウエスタン・リーグ公式戦 タマスタ筑後 無観客】

中日     000000000 0

ソフトバンク 01121000× 5

<バッテリー>

【Ⅾ】●岡野(5勝4敗1セーブ)、橋本、丸山、近藤、森――郡司、石橋

【H】◯笠谷(6勝2敗)、大関――渡邉陸、九鬼

<本塁打>

【H】真砂1号、野村2号

<スタメン>

【Ⅾ】8岡林 3石岡 7遠藤 Ⅾ平田 5石橋 2郡司 4石垣 6根尾 9三好

【H】3明石 8真砂 9柳町 Ⅾバレンティン 7アルバレス 5野村 6高田 4増田 2渡邊陸

<戦評>

 ソフトバンクが笠谷俊介、大関友久の左腕コンビで完封リレーした。

 先発した笠谷は前回、1軍の8月26日の西武戦で3回1/3を3失点で黒星を喫して以来の登板。再出発のマウンドは雨が降る中の難しいコンディションだったが、力みのない投球でアウトの山を築いた。7回78球の省エネ投球で被安打は2本のみ。奪三振3はやや物足りないが、これまでと違う「打たせて取る」投球スタイルで好結果を残したことは収穫だった。

 大関は2回19球で完全投球。140キロ台後半の直球とスライダーのコンビネーションで若竜打線を寄せ付けなかった。

 打線は二回に高田知季の適時二塁打で先制。三回は真砂の1号ソロ、四回は野村の2号2ランで着実に追加点を奪い、五回にはバレンティンの適時打でダメ押しした。

 試合はテンポよく進み、18時ちょうどに始まった試合は19時56分に終了した。1時間56分の超スピード試合だった。

 ソフトバンクは、ゲーム差なしだった阪神を抜いて首位に浮上した。阪神はこの日試合がなかった。

 ソフトバンクは長く首位を快走していたが、阪神が8月負けなしなど現在プロ野球ファーム16連勝中と猛追にあい、今月4日に2位に転落していた。

 ファームは選手育成の場とはいえ、勝負事である以上は目の前の勝利と結果を求める姿勢をソフトバンク2軍は大事にしている。ウエスタン3連覇へ、若鷹たちも緊張感ある秋を戦っていく。(了)

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真砂勇介外野手

 前日までファーム降格後21打数1安打と不振だったが、この日は本塁打を含む3打数2安打1打点と活躍。

「いい打ち方をできました。自分の一番強いインパクトのところで打つことができた。無駄な力を入れたわけでもないけど、飛んでいった。これまでも右方向にホームランを打ったことはあるけど、今までの中でも一番きれいに打てたと思います。こういう打席を増やしていきたい」

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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