【京都市】左京区 『金福寺』で女性工作員『村上たか女』と開運大弁財天さまを思う…
『村上たか女』という女性の名前を聞いたことありますか? たか女は、波乱万丈な人生を送り、史上初めて日本の政権に属した女性工作員と言われてます。
舟橋聖一作歴史小説「花の生涯」や諸田玲子の「奸婦にあらず」のヒロインとしても知られています。たか女は、徳川政権末期の大老であった「井伊直弼(いい・なおすけ)」の懐刀である長野主膳の愛妾で、井伊直弼の愛人でもあったそう。
一乗寺にある『金福寺』さんの本堂には、松尾芭蕉や与謝野蕪村関連のものだけでなく、「村上たか女」にちなんだ遺品などが多く見られました。たか女が晩年を過ごした寺です。(「金福寺」についての過去記事 https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100244904 )
ペリー来航以来、混沌とした世となった日本で、井伊直弼が大老となり江戸に移り、二人は別れたとされます。
しかし、「安政の大獄」の際には京都にいる倒幕派の情報を江戸に送るスパイとして大役を果たし、1860年(安政7年)の江戸城「桜田門外の変」で直弼が暗殺された後、1862年(文久2年)に尊王攘夷派の武士に捕らえられ三条河原に3日3晩晒されます。
幕末の女スパイ・村山たかが晩年十四年間隠棲 ( いんせい ) し六十七才の生涯を閉じた場所が、『金福寺』さんです。
同じ女性として、その強靭な精神力と体力、また揺るぎない信念の持ちように感動しました。
東映撮影所などで「高津商会」の刀剣や小道具が使われる中撮影された「たか女」の物語である小説『花の生涯』などを元にしたテレビ番組、映画、ドラマが人気を博したのがわかりますね。本当のたか女はどうだったかわからないそうですが、絶世の美女だったのかもしれません。
『金福寺』さんには、開運大弁財天さまがいらっしゃいます。
たか女が建立した「弁天堂」、その鬼瓦には弁財天さまの使いとされる『巳』が今でもいました!
巳年生まれでもあった「たか女」は、弁財天様を大切にしたと聞きました。
受付で「たか女」が作ったという木札を叩き、弁財天様のお参りをさせて欲しいというと、お堂の扉を開けてもらえます。
猫ちゃんたちが入ってきてしまうので普段は閉められているそうです。
また、最近の老朽化により、弁天堂をリニューアルするためしばらくの間は弁財天様を本堂に移動していただく、とのことでした。身近にそのお姿を拝める機会です♪
とっても素敵なお寺の女性に丁寧にご説明いただき、気持ちよくお参りさせていただきました。
これからも枯山水庭園で四季折々楽しめる自然とともに、たか女ゆかりの弁財天様のお参りを定期的にさせてもらいたく思います♪
金福寺
京都市左京区一乗寺才形町20
9:00~17:00(受付16:30迄)
075-791-1666