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ホークス柳田まさかの珍プレー「ボールが星に見えた」

田尻耕太郎スポーツライター
四球出塁後にオリックスT-岡田一塁手と何やら会話?(筆者撮影)

ソフトバンク10連勝ならず

 8月16日、福岡ソフトバンクホークスの2軍は、タマホームスタジアム筑後で行われたウエスタン・リーグでオリックスバファローズ2軍と対戦した。

【8月16日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 3,113人(満員)】

オリックス  003000410 8

ソフトバンク 020000000 2

<バッテリー>

【B】○鈴木優(4勝1敗)、山崎福、澤田――稲富

【H】●板東(3勝4敗)、田浦、岡本健、杉山、小澤――栗原

<本塁打>

なし

<戦評>

 ソフトバンクは連勝が9で止まり、8月初黒星を喫した。

 打線は二回に7番塚田の中越え適時二塁打と増田の右前適時打で2点を先制。しかし、直後に先発の板東が突如崩れた。初回は三者連続3球三振の快投を見せるなど二回までは無安打投球だったが、三回は先頭から5連打を浴びてあっという間に3点を失った。中盤以降はリリーフ陣も失点を重ねた。悪い流れの中で最近好調の攻撃陣もリズムに乗れず、終わってみれば完敗だった。(了)

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復帰後初のフライ「え、何アレ?」

 平凡なフライを、名手の柳田悠岐外野手がまさか落球した。

 六回表だった。1死走者なしからオリックス太田の放った打球は中堅手の柳田のほぼ定位置に飛んで行った。危なげなくグラブを出したように見えたが、柳田の内心は違っていたようだ。

「あ、ヤバいと思いました。だってボールが星みたいに見えました。え、何アレ? あ、落ちてきた…って」

 復帰4試合目の柳田は、前回14日の中日戦(タマスタ筑後)から守備に就いている。守りに入ったのは2試合目でそれまで守備機会は何度かあったが、じつは飛球が飛んできたのはこれが初めてだった。

豪快空振りに光明

空振りでも球場は大歓声(筆者撮影)
空振りでも球場は大歓声(筆者撮影)

 毎日のように井出二軍外野守備走塁コーチからノックの雨を浴びて汗だくになっていたが、ナイターは勝手が違っていたのだろうか。ただ、落球後の動きは素早かった。すぐに打球を処理すると三塁へノーバウンド送球。見事なレーザービームで打者走者をアウトにした。

「投げるのはちゃんと出来たんで良かったけど、守りから帰ってきて、ベンチで井出コーチにも『星に見えました』って言ったら、『じゃあ明後日の休み前にナイター特守な』と言われました」とばつが悪そうに苦笑いした。

 一方、打撃では予定の3打席に立って三振、四球、三振と結果を見れば振るわなかったが、空振りでヘルメットが飛ぶほどの豪快フルスイングを披露。体調面は問題なさそうだ。さらに四球出塁後には二盗も試みた(結果はアウト)。

 

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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