【東京都中央区】築地場外市場で一番の老舗は仲卸に欠かせないあの道具の店!
連日賑わいを見せる、築地場外市場。2018年に市場は豊洲に移転しましたが、現在でも450店舗以上が軒を連ねています。新しい店が次々とオープンしていますが、古くから営業している店もたくさん残っています。築地場外市場で、最も長く営業を続けている店はどこでしょうか?
記録によると、「東源正久(あずまみなもとのまさひさ)」が一番の老舗だそうです。明治5年創業の包丁の専門店で、築地に市場ができる前の日本橋魚河岸から営業しています。日本橋時代から営業している店は、現在では築地の場外市場に10店舗ほどしか残っていません。
ある朝、東源正久を訪ねると、ちょうど研いだばかりの包丁を魚河岸の仲卸に届けるところでした。包丁は、仲卸にとって大切な道具。築地に市場があった頃は、手入れを依頼された包丁を届けるために、店舗と場内を何往復もしていたそうです。今でも、店の奥には包丁の仕上げをする作業場があります。市場と包丁は「切っても切れない」関係ですね。
そんな、包丁店「東源正久」の起源は、なんと代々源氏に仕えた刀鍛冶の「源正久」です!刀を作る技術が包丁に受け継がれているのです。確かに、マグロの解体に使われる長い包丁は、武士の刀に似ていますね。築地と言えば、マグロのセリが有名でした。マグロの卸包丁も、もちろん店内にありましたよ。刺身包丁もいろいろな長さのものが揃っていて、さすがは、築地の包丁専門店です。
東源正久では、プロ用の包丁だけでなく、一般向けの包丁も販売されています。洋包丁、三徳包丁、菜切包丁など、種類がとても豊富です。質の高い日本の包丁は、海外でも評判になっているので、包丁をお土産に購入する外国人観光客の姿も見られます。「どの包丁が良いか」は、用途や好みによって変わりますよね。一人一人、手の形も違うので、握った時の感覚も大事です。ぜひ店員さんに相談に乗ってもらいながら、実際に手に取って「自分だけの1本」を購入したいですね。
【東源正久(あずまみなもとのまさひさ)本店】
住所:東京都中央区築地4-13-7
電話:03-3541-8619
営業時間:5:30〜15:00
定休日:不定休(ホームページの営業日カレンダー参照)