この選手はワールドシリーズの5試合中4試合に出場も、プレーしたのは1試合だけ。他の試合は…
今年のワールドシリーズの5試合中、ペイビン・スミス(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は、第1戦を除く4試合に出場した。だが、実際にプレーしたのは、第5戦の1試合だけだった。
スミスは、27歳の左打者だ。一塁と外野を守る。2017年のドラフトで全体7位指名を受け、ダイヤモンドバックスに入団した。
今シーズンは、AAAとメジャーリーグを行き来しながら、AAAの出場62試合で打率.318と出塁率.428、9本塁打、メジャーリーグの69試合は打率.188と出塁率.317、7本塁打を記録した。どちらにおいても、四球率は15%を上回り、三振率は20%に達していない。
ダイヤモンドバックスがワールドシリーズの前に勝ち上がってきた、ポストシーズンの3シリーズでもロースターに入り、計7試合の10打席で9打数3安打、1四球を記録していた。
ワールドシリーズの第2戦は、4対1で迎えた8回表、2死二塁の場面で代打に起用された。それに対し、テキサス・レンジャーズのブルース・ボウチー監督は、投手を右腕のクリス・ストラットンから左腕のマーティン・ペレスに代えた。トーリ・ルベロ監督は、スミスに代え、右打者のエマニュエル・リベラを打席に送った。
第3戦と第4戦も、流れは同じだ。代打としてスミスが打席に立つ前に、左投手がマウンドに上がり、スミスに代わって右打者が起用された。それぞれの投手はアロルディス・チャップマンとウィル・スミス、打者はリベラとジョーダン・ロウラーだ。
この3打席の結果は、四球、二塁打、四球だ。ルベロ監督による、代打の代打は成功した、と言える。また、いずれも、そこから得点につながった。
第5戦も、スミスは、代打に起用された。0対1の8回裏、2死一塁の場面だ。この時、チャップマンはすでに登板を終えていたが、ペレスとウィル・スミスは投げておらず、レンジャーズには、他にも左腕のリリーバーがいた。しかし、ボウチー監督は、右腕のジョシュ・スポーレスを続投させた。
ようやく打席に立ったスミスは、カウント2-2から見逃し三振に終わった。9回表の守備にはつかなかった。