子供が医者になりたい⁉知っておきたい「子どもに教えたい」こと。資格取得がゴールではない‼
いつの時代でも「医者になった」という事実は、周囲から称賛され羨望のまなざしを受けることも少なくありません。しかし、子どもが医師を志したとき、医師の国家資格取得がゴールではないのです。
医師国家資格を取得した後だって、次々と超えるべき関門は用意されています。
今回は子どもと二人三脚で医師を目指す際に、知っておきたいことを厳選して紹介します。
1.医師になる前の苦労だって相当なもの…
医師になる前の前段階、「医学部受験」というハードル。医学部合格をパスするために膨大な時間とお金をかけて大学受験に臨む人もいるでしょう。
医師の国家受験資格を得るまでには、医学部に入学し所定の科目を履修して必要な臨床実習をこなし、初めて国家試験の受験資格が得られるのです。
この過程をつまずくことなくストレートに卒業する可能性は、一説によると80%前後なのだとか…
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さらに大学入試を突破できなくて浪人する人も含めると、もっと倍率が下がる可能性も十分に想定できます。
医学部受験を突破するための塾代や予備校の費用などを踏まえると、多大な時間とお金がかかることは言うまでもありません。
2.医師国家試験後の研修期間「ストレスは相当なもの」
医師国家試験を突破し、資格を取得した後は研修医として臨床現場で実際のノウハウを学んでいきます。
現在では研修医の期間は前期と後期に分かれていて、全ての診療科を短期間で学びつつ自分の専攻する診療科を検討していく前期研修期間と、専門領域を定めて医師として自立した診療を提供していくための後期研修期間があります。
この研修期間が医師としての体力や精神力、気力を試される大きな関門。非常に大きな試練の一つとなります。
先輩や上司の患者さんを一緒に見ながらノウハウを学ぶだけではなく、積極的に先輩医師の雑用や看護師から頼まれるオーダーの対応、ちょっとした患者さんのクレームなどは基本的に研修医が対応することも少なくありません。
晴れて医師免許を取得したとしても、その後5年間は下積み時代として先輩医師や看護師にこき使われる時間がまっています。
自宅でゆっくりと眠ることもできず、お風呂にも入れずに病院暮らし。なのに、看護師よりも給料が安いなんてこともあるのです。
奨学金を借りている人は、夜勤のアルバイトをして追加で収入を得ている人もいるほど。
この辛く厳しい研修期間を含め、ストレートで医学部を卒業し、研修が終わる年齢で既に31歳です。
3.晴れて専門科を決めたとしても、まだまだペーペー
厳しい研修期間を終了して、自分が専門とする診療科を決めたとしても、その診療科ではまだまだペーペー。
先輩の医師から雑用を頼まれることもまだまだあります。そして、自分がメインとして診察していく患者さんも確保していかなくてはいけません。
研修医が来ていない診療科であれば、研修医と同様の働きを求められるのも後輩医師です。
30代前半のうちはまだまだその扱いも雑で、看護師に都合よく呼び出されることもしばしば。若い医師の宿命と言えるかもしれません。
4.医師はハイエナ女子の格好のターゲット。結婚相手によっては苦労した人生になる?
さらに一番の難問。医師という職業は、セレブ生活を夢見るハイエナ女子の格好のターゲットです。
医師の中には、小さな頃から勉学に励み、女性とお付き合いを経験しないまま大人になった人もいます。
恋愛経験がないと女性を見る目も養われず、気がついたら都合のいい男としてあざとい女子に捕まり、あっという間に結婚にこぎつけられることだって十分にありえます。
知らず知らずのうちに奥様にいいように使われて、せっかく取った医師免許で得た収入のほとんどを持っていかれて苦労をしてしまうというケースだって実際にはあるのです。
【日の目を見るには時間のかかる職業。子どもの幸せを願えば、人生のパートナー選びも重要】
世間一般的には非常に優秀で、尊敬の眼差しを向けられる医師という職業。
医師として一人立ちして、日の目を見るまでには相当な時間とお金を要します。資格を取ることがゴールではないのです。
また、一人前になるまでの過程では体力や精神力だけではなく気力も試される、ある意味体育会系の職業とも言えます。
さらに医師になった我が子の人生の暗明を分けるのが結婚相手。
世間と女性を知らないまま結婚して、奥様に都合のいいように使われている我が子を見ると、医師という職業につくために生きてきた時間やお金の分、子供が幸せになっているのかという部分に対して疑問を感じてしまうかもしれません。
「あんなにお金と時間をかけて医師になる道のりをサポートしたのに…こんな人(嫁)にいいように使われるなんて…」
と嘆いてしまう親御さんも少なからずいるようです。
医師という職業を親子で目指すなら、長い目で見て知識の詰め込みだけではなく体力や精神力、人を見る目を養う必要もありそうですね。