撒かない豆は、しっとり白餡の桃山製「福豆」京都の俵屋吉富さんの人気商品が節分仕様になって登場中
ここ数年、バレンタインにも趣向を凝らした和の要素をあわせたチョコレートが登場したり、催事会場にもバレンタインのために用意された和菓子などが販売されるようになりました。チョコレート好きの方は、そわそわしはじめているのではないでしょうか?
バレンタインも良いのですが、その前に忘れてはいけないのが「節分」」!鬼は外、福は内で有名ですが、節分は立春の前日と定められている大切な節目。
豆まきをする保育園や幼稚園もあるかとおもいますが、豆は豆でもしっとりいただく豆はいかがでしょう?
今回は京都の老舗「俵屋吉富」さんの「福豆」をご紹介。
福豆って、どんな豆?スーパーでも販売されているの?と疑問に思ったことがあるのですが、実は品種ではなく「節分にまく豆」そのもののことを指すのです。煎った大豆を枡などの容器に入れたり、紙を敷いてお供えしたものを神前にお供えする風習が今も尚受け継がれているところも。
俵屋吉富さんの福豆は、ふくふくと黄金色に輝く大きな大きな豆…ではなく、桃山という伝統的な焼き菓子。黄身餡といいまして、主に卵黄を練り込んだ白餡に寒梅粉(搗き上げたお餅を薄く伸ばして乾燥させ、白い色を保ったまま焼き上げて粉末状にした粉)を合わせて生地にし、ぽってりとした白餡を包んで成型して焼き上げたものです。
至極薄く延ばされた生地はしっとりとしており、ところどころ色がまだらになっている部分がよりナチュラルな姿佇まいとなり食欲をそそります。白餡の風味が勝っていて、黄身餡が物足りないような気がしましたが、最後はしっかりとまろやかな黄身のコクが口の中を満たしてくれるような味わいでした。ぼそぼそといった乾燥した食感は一切無いのも、お茶菓子や珈琲のお供としてもぴったりです。
こちらは箱入りでのご用意もございますが、おひとつからも購入することができます。個包装の場合は、鬼とおたふくという節分の主役たちといっても過言ではない存在達がそれぞれ裏表に描かれています。鬼には柊、おたふくには梅の花。
節分は豆菓子、という印象が強いかもしれませんが、ちょっと見方を変えた豆のお菓子なんていかがでしょうか。
<俵屋吉富>
公式サイト(外部リンク)
京都市上京区室町通上立売上ル
075-432-2211
8時~16時
定休日 日・水