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【一軒家に住んでいる人へ】30万円も払う必要はなかった?自分でシロアリ予防・駆除やってみたら冒険気分

DIY道楽のテツ元プロの溶接工で2児の父。バイク大好き&ママチャリ乗ってます

一戸建て住宅にお住まいの皆様へ。「シロアリ」と聞くと、なんとも言い難いムズムズする嫌悪感が沸き上がって来ませんか?

「ウチは対策万全。バッチリ問題ない!!」という方はスルーして頂いてください。でも、ちょっとでも引っかかる方は、ちょっと私の体験談を聞いていただけたら幸いです。

ちょいとお時間とお耳を拝借。

今回お話しするのはコレです。≪ 自分で床下に潜って、白アリの予防・駆除やってみた体験談 ≫ です!!

30坪で18~30万円・・・ 白アリの予防・駆除って中途半端に高いですよね?

シロアリ予防工事を業者に依頼した場合の費用について調べてみました。

ネット情報によれば、1坪の平均的な費用相場は6,000円前後。 30坪の木造平屋建て住宅に当てはめるとだと18~26万円ほどですが、工法によって費用が異なるそうです。また、一般財団法人経済調査会の統計によると、シロアリ工事の価格は坪当たり10,725円(1あたり3,250円)とのことなので、やはり30坪だと約30万円、40坪だと40万円。

なんか、こう、中途半端に高いですよね?

「高い!」と一蹴できないけど「安いね~」と気楽に出せる額でもない。でも、そこで渋っていたらお決まりの文句 ↓↓

被害にあう前に予防できれば予防工賃だけで収まりますが、家屋の重要な柱などが食害に遭ってからでは手遅れです。場合によっては多額の修繕費が必要になったり、強度が保てずに地震などで倒壊する恐れもあります!

・・・という。

お金を払うか? さもなくば家を劣化させるのか? という天秤にかけられている気分。

そして忘れちゃいけないのがメンテナンス周期。一回ではオワラナイ。

シロアリ予防は一回やれば終わり!というのではなくて、定期的な対策が必要になるといわれています。「シロアリ予防は5年おきに行うのがベストです」とよく聞きますが、これはシロアリ予防に使われる薬剤がおおよそ5年で効果がなくなると言われています。

5年ごとに約30万の出費 ・・・ (ムゥ) 

自分の家を買ったものの、重くのしかかってくる現実でもありますね。目をそらせば逃げられる出費ではありますが、逃げれば逃げるほど、「多額の修理費」「倒壊の恐れ」という言葉が追いかけてきます。

「シロアリ駆除業者は詐欺が多い」という話はいまだに後を絶ちません

また、シロアリ駆除業者を検索すると次に多いのが「シロアリ駆除業者は詐欺が多い」という話。本当にあるのかわかりませんが、煙のないところにナントヤラ。ゼロではないのかもしれません。

そもそも、自分では見えない床下の事情。シロアリをバラまかれたり、撮ってもいないシロアリ跡の写真を突き付けられても、自分が知らないのだから、騙されててもしょうがないのかもしれません。なにせ、何がどうなってるのかわからないのだから ・・・

いや、そしたら自分でやっちゃえばいいんじゃね?

ここからが本題です。

ワタクシ、もう5年ほど前の話になりますが、家を買いました。そして、買ったときにダイニングの床がボロボロだったこともあって床板を全部剥がしたのですが、その時に思ったのです。

「自分でシロアリ予防やっちゃうか?」・・・と。

台所は床下が剥き出しにはなってましたが、ほかのリビングや廊下、階段下や洗面所の床下などは見ることすら叶わない状態。だけど、シロアリ予防業者は床下収納やメンテナンス窓から入っていくそうなので、条件は似たようなものだよな? と思いましてね。

やってみましたよ。

むしろ気分はノリノリ。

探検気分です。

ちなみに、装備は以下の通り。

ここまで装備すれば怖いものはない!?
ここまで装備すれば怖いものはない!?

・使い捨て作業ツナギ
・防毒マスク
・防護メガネ
・スプレーガン
・コンプレッサー
・エアホース
・ヘッドライト
・作業灯

使い捨て作業ツナギは必須です! これ着ていればどんなに汚れても大丈夫。かなりボロボロになるので、二枚あると安心かもです。

同じく必須なのは防毒マスク。これは使用する薬剤によってグレードがかわります。もし、刷毛だけで塗るときも、マスクはつけましょう。これは、床下にはただよう埃やカビがあるから。吸っていいものではないので、必ずマスクは欲しいところです。

そして、薬剤の散布については根性のある方は手動のスプレーや刷毛でもなんとかなります。時間こそかかりますが、それはソレ、DIYの強み。納期があるわけでもなく、上司がいるわけでもなく。もっと言えば一回で床下全部をやる必要もないわけで、のんびりやることができるのです! むしろ、作業は数回に分けることをお勧めしたいくらいなので、ハンドスプレーや刷毛でも十分いけます。

そして重要なのは、ヘッドライトと、作業灯。

目の前を照らすのは当然ですが、作業灯をいくつか設置するだけで視界が全然違います。立体的に視認できるので、薬剤散布の効率が格段に違います! 複雑に入り組んでいるのが床下の常なので、可能であればほかの床下から照らしたり、家の土台の通気口から光を入れてあげると精神的な負担もかなり減ると思います。

暗闇は人間に恐怖を芽生えさせます
暗闇は人間に恐怖を芽生えさせます

また、コンプレッサーでの薬剤散布をすると空気中にミストがかなり浮遊するので、扇風機などをつかって換気も必要になります。ご自身の健康の為にも、二重三重の対策をお勧めします。

そして、使う薬剤は場所によって使いわけです。

・シロアリ予防駆除剤(木部用)
・     〃   (土壌用)
・クレオソート

シロアリ予防駆除剤木部用はスプレーガンで散布。土壌用はジョウロでまいて、念入りにやりたい場所はクレオソートを刷毛塗り しました。

床下の大冒険 絶対に気を付けなければならないたったひとつの事!

ここからは、自分で実際にシロアリ予防の薬剤を散布した経験談です。

絶対に守ってほしいことは、「焦らないこと」これに尽きます。

高さ的に、寝返りもちょっと難しいのがおわかりいただけるだろうか?
高さ的に、寝返りもちょっと難しいのがおわかりいただけるだろうか?

床下は、想像以上に狭いです。

動きづらいです。

ぶっちゃけた話、自分でやってみてこそ、業者さんの料金に納得できます。

薬剤はそんなに高くなむsrいですが、スプレーガンを使ったところで、大変なことに変わりはなく、複雑に入り組んだ角材をいろんな角度から薬剤散布していくので、その度に姿勢を変えるのが ・・・ これが大変。

塗るべき場所は手前のみにあらず。
塗るべき場所は手前のみにあらず。

もっと言えば、「行きはヨイヨイ、帰りが怖い」の通りで、兎にも角にも身動きが取れなくなることがしばしばあります。マジです。大変なのです。

からだの柔軟性も問われます。
からだの柔軟性も問われます。

そこでとにかく大切なのは、「焦らない」。

私は家族に頼んで、ラジオを鳴らしてもらいました。そして、10分ごとくらいに、床下で寝転がって休憩もしました。

戻るときに引っかかった時も、動けなくなった時も、「2ミリすすんで1ミリ戻る」みたいな気もちで焦らないように、あえてゆっくり動いたりもしました。

怖いのはパニックです。

楽しむ余裕は絶対に必要
楽しむ余裕は絶対に必要

私の場合は、少しでも多くの光と、音楽でした。それが支えになりました。散布個所は三次元に広がっているので考えているよりはるかに時間がかかるので、のんびり、じっくり作業をすることをお勧めします。

なにせ、DIYですから(笑)

自分でやってみてわかる費用の理由

自分で実際にやってみて、ワタシ個人的な感想としては、「面白かった」です。自分でできた!という実感以上に、自分の家の床下の構造がおおむねわかったので、どこをどうすればリフォームできるかも知ることができました。また、どこに湿気がたまっているかもわかったので、換気の改善のアイデアを掴むこともできました。

ウチは古い家なので床下は土がむき出しですが、今はほとんどがコンクリート(ベタ基礎)なので、作業自体はもうちょっと楽になると思います。

というわけで、今回もご視聴ありがとうございました!!

【ついでに読んでいただきたい記事がコチラです↓↓】

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◎筆者プロフィール DIY道楽 テツ
ボロいバイクの修理が大好物で、二児の父。放浪癖アリ。
いつもママチャリに乗ってますが最近ロードバイクに目覚めました。

元プロの溶接工で2児の父。バイク大好き&ママチャリ乗ってます

こんにちは!DIY道楽のテツです。 父から「無いものは作る」精神、母からは道楽者の血を受け継いだ47歳二児の父です。 趣味は古いバイクや自転車をレストアして新たな命を吹き込むこと!バイクや自転車(特にママチャリ)、車のレストア、改造、修理、メンテナンスを楽しんでいます。また、何かを育てたり維持管理するのも好きなので、家庭菜園や掃除もやっています。 DIYは金属加工、100ボルト溶接、木工、家のリフォーム、工具の使い方など幅広く取り上げます。高価な工具も良いですが、コスパの高い百均(100円ショップ)の工具の使い勝手もレビューしていきたいと思います。お付き合いのほど、よろしくお願いします!

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