意外と簡単?楽しい!!バイクに ≪エイジング塗装≫ やってみたレポート。
オートバイに、エイジング塗装をしてみたら、意外とうまくいった(気になってる)ので、そのレポートです。
挑戦する前に、「エイジング塗装 バイク」で検索してみると ・・・ おおっ!いらっしゃる、いらっしゃる。予想以上の映像がズラズラと出てきました。それにしても、どれもこれもレベル高いですね~!!! そして、かっこいいんですよ!! ぉお!!(゚ロ゚屮)屮
先人がいるならもう恐れることはない。心置きなく挑めるってもんです。というわけで、今回ベースになったマシンはこちらでございます↓↓
70年代よりさらに前。
もはや骨董品と呼べるレベルの1965年式 ヤマハメイト70!!
ベース車両は・・・ エイジング塗装以前に既に錆びてます
そうなんです、錆びてるんですよ。ちょっとどころじゃなくて一言で表現すれば「ボロボロ」。
鉄の部分も錆びてるけどメッキの方はもっと酷い。
プラスチック部品に至っては触っただけで崩れそうな状態。
最初はね、部品の一つ一つをきちんと磨いて塗装しようかと思ったんですよ、本当は、ね。
だけど、そうしてしまうと、再塗装できない部品 … 細かなメッキ部品やウインカーレンズ等など … がどうしても目立ってしまう訳です。一か所綺麗にしちゃうと連鎖的に綺麗にしないと止まれない状態。でも、レンズとかめっき部品とか、新品が手に入るとは思えない。
そこで、思いついたんです。
≪エイジング塗装≫ ならば、サビの進行を防止しつつも、既存の古ぼけた部品との調和もとりやすい。そして何より、55年前のバイクという雰囲気をそのまま活かせるのではなかろうかと???
必要な道具と材料はこれだけ
(塗料)
錆止め塗料(茶色・黒・白・赤も欲しいかも)
ミッチャクロン(樹脂部品の下塗り)
常温亜鉛めっき塗料
(道具)
筆
スポンジ
塗装ローラー
下塗りからスタート
まず錆が酷いホイールは、軽くサビ落としをした後に常温メッキ塗料をそのままローラーで塗りたくっていきます。
エイジング塗装の何がいいって、村や凸凹なんか一切気にならないということ。いやむしろ、多少凸凹した方が雰囲気が出るというもの。遠慮なく、ローラーで塗っていきます。
エイジング塗装に緻密さなんていらないようです。
必要なのはノリと勢い。
コレなんか楽しくて、だんだんテンション上がっていきます、ヒャッハー!
ボディーやサイドカバーは、色あせた感じを活かしたかったので、下塗りはパスしました。
下塗りする時は、ホイールの時と同様、刷毛の痕やローラーの痕もほどよく味になるので、どんどん塗っちゃってOKみたいです。(ただし、厚塗りすると乾きが遅くなるのでそれだけはご注意を)
で、こっからが本番だ。≪エイジング塗装≫
エイジング塗装・・・ つまりは、経年劣化して錆が浮いたり剥がれたりひび割れたりの塗装が劣化した状態をあえて作るわけですが、逆にいえばそれっぽく見えれば特にルールが無いってこと。仕事でやるわけでもないので、自分が満足できればオッケーなわけで。難しいこと考えるとどこからどう塗っていいのかわからなくなってしまうので・・・・
ノリと勢い、そして度胸でレッツゴー!!
ネットで調べたやり方では、手でちぎった(表面を凸凹にする為)スポンジにペンキをつけてポンポン塗っていくらしいですが、自分的にはなんか効率悪いしイメージ通りできないんですよ。てことで、自分的には以下の手順で塗っていきました。
①いきなり、メインになる色を筆で塗る。
いきなり筆で塗っていきます。塗料はケチらずにちょっと多いくらいで塗っていきます。
イメージ的には、やっぱり錆が発生しやすい所 → 奥まったところや、角っこ。ぶつけやすい尖ったところや、スレやすいエッジ部分などなど。なんとなく「ココから錆びるよね~」ってトコロを塗っていきます。
できれば、単色でなくて、途中色を混ぜたりしながら均一にならないように。
②ハイライトの白をさす
そもそも錆に「白」って色はないのですが、白が入っていたほうが何故か「錆びている・劣化してる」感が増す気がします。(何故だろう?)ハイライトというのもちょっと変なのですが、何にしても白が入っているほうが錆てる感が増すのでお勧め!
③スポンジでポンポン
ここで、はじめてスポンジが登場します。
さきほど筆で塗った塗料をボカすように、ポンポン。塗ったところからその周囲へ、グラデーションを作りつつポンポン。
時には捻ってみたりとか、ちょっと擦ってみたり、変化をつけながらポンポン。ひたすらポンポン。一か所だけ見てるとバランスが崩れるので、全体を見たり、部品だったら、組み合わせるほかの部品と並べたりしつつポンポン。ポンポン。ポンポン。これも、やっているとかなり楽しいです。
④黒やこげ茶でアクセント
ここまでの段階でかなり錆っぽくなってますが、ここで止めにアクセントになる「黒・こげ茶」を差していきます。
さきほどみたいにスポンジでポンポンするのもいいですが、≪塗膜が剥がれて地金が剥き出し≫のイメージで、細い筆でエッジ部分などに塗料をじかに「盛る」感じで塗ると、いい感じのアクセントになります。
濃い色が入ると、いっきに「劣化」感が増しますね。
というわけで、自分が満足したら完成
プロの技としては、錆を含んだ雨水が流れた「染み」を作ったり、「ひび割れ」や「塗膜の剥がれ」もあるようですが、あくまでアマチュアとしては、自分が満足できればそれで充分かと(笑)
そんなわけで、古いバイクを更に古くしたエイジング塗装、完成です!!
如何でしょうか?
まだ甘さは残りますが、自分としてはけっこう満足できる出来栄えでした。
実はもっと時間かかるイメージだったのですが、やはりきれいにする塗装と違って、それほど気を遣わずに、むしろノリと勢いで作業できるのであっという間に完成した印象でしたね~~。
バイクに油性ペンキってどうよ? と最初は思ったのですが、これがまた劣化してくれたらむしろ雰囲気が増す、という(笑)いや~~ エイジング塗装って面白いですね。
というわけで、もし興味ある方がいらっしゃいましたら是非ともチャレンジしてみてください。すっごく面白いですよ~!
~!!! この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです♪\(≧∀≦)/
■参考リンク 映像バージョン 古いバイクの≪エイジング塗装≫に初挑戦してみたのでレポートいたします。