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【長野/茅野】本当にあった「貧乏神神社」!ここでは頭を下げたり、手を合わせて拝んだら絶対にダメ

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。今回は運気を改善したい方は朗報です!と言うのは”貧乏神”を払うことが出来る神社が長野県茅野市あるからだ。

え?そんな神社があるの?と思うでしょ!あるんです。その名も「貧乏神神社」という。しかも味噌蔵の中に…。それでは詳しく解説しよう。

貧乏神神社とは?

そもそも貧乏神について知っているだろうか?

簡単に言えば、「貧乏神」とは取りついた人間やその家族を貧乏にする神のこと。例えるなら『桃太郎電鉄』でプレイヤーを不幸のどん底に叩き落す”ボンビー”をイメージすれば分かりやすい。とにかく厄介な存在なのだ。

貧乏神は倒せない!追い払うしかない!

しかし、仮にも神なので倒すことは出来ない。追い払うしか方法はない。それが出来るのがココ!「貧乏神神社」と言うワケだ。

貧乏神は平安時代の辞書『和名類聚抄』では「窮鬼(きゅうき)」と呼ばれていたそうだ。昔は神ではなく、鬼だった?それなら時の流れと共に格が上がったのか?一体なぜ?なんて思ったりもするが…。

その姿は、痩せこけて青ざめ、すだれ眉毛に金壺まなこ、頭に角が1本生え、体が隠れるマントを被り、壊れた渋団扇を持っている薄汚れた老人の姿をしているらしい。これが一般的にイメージされている姿だそう。

とにかく、気に入られたら大変なのだ!

「絶対にこっちに来るな」「寄って来るな」「家にも近づくな」と断固とした態度を取らねばならない。だから、間違っても頭を下げたり、手を合わせて拝んではいけない。

貧乏神神社の参拝方法

この貧乏神神社では、独特の参拝方法がある。それは…

○叩いて

○蹴とばし

○豆を投げつける

そして、「貧乏神出てけー」と叫ぶと効果が高い。

なんとユニークな!興味深い。やってみよう。

まずは豆代として100円を壺に入れる。ここはお賽銭ではなく”退散料”となる。

そして、目の前の張り紙には「皆さまの貧乏神を預かります」と書かれている。実は、ここが重要なポイントだ。

貧乏神は前述した通りの薄汚れた容姿で、家の押し入れに住みつくイメージが強いが、実は私たちの”心の中”にいる場合も多くある。

それは、ネガティブな気持ち、悩み、クヨクヨした感情なのかもしれない。

だから、それも追い払う!

「貧棒」という名の棒を手に持って、貧乏神の前にあるご神木を3回叩く!

ガン!ガン!ガン!と。

あまり勢いをつけると棒が跳ね返り危ないので要注意。

更に、ご神木を3回蹴る!

そして極めつけは、豆を握りしめ…

樽の中の貧乏神に向かって豆を1回投げつける。

尚、この参拝では「貧乏神出てけー」と大きな声を出し、最後に笑い飛ばすとさらに効果的だという。いわゆるストレス解消だ。

自分自身の弱い心を見つめ直し、叩いてストレス解消させる。ネガティブな心は樽の中の貧乏神に預かってもらい、そして隣にある鈿女(おかめ)神社に参拝し福をもらって、スッキリして帰る。これが参拝方法となる。

それにしても一体なぜ、味噌樽なのか?

貧乏神は”味噌”が好物で、団扇を手にしているのはこの味噌の芳香を扇いで楽しむためとも言われているという説もある。

大阪には面白い話が伝わっている。それは江戸時代に富豪の家では毎月晦日に”貧乏神が好むという焼味噌を二つ”作って座敷から店へと家内中を持ち回り川へ流していたそうだ。

ここは丸井伊藤商店味噌蔵である。創業100年を数える。お店の方にお話を聞くと、この味噌蔵に「貧乏神様がご降臨されている」という。

「貧乏神がいて大丈夫?」と聞けば「樽の中に封じ込めているから大丈夫」と笑顔でニッコリ答えくれた。

実際にこの貧乏神神社は同社社長の「貧乏はお金ではない、心の問題」という自身の経験から、当社に足を運んでくれた皆さんがプラス思考になるキッカケになれば嬉しい。そんな気持ちから創建されたそうだ。

訪れる人の「貧乏神を預かってくれる」なかなか出来ることではない。エンターテイメントっぽくも見えるが、これはスゴイことだと思う。

丸井伊藤商店

尚、同社では色々なタイプの味噌が販売されている。一番人気は「塩分控えめ味噌」で少し珍しい甘口の信州味噌だ。

私は関西人で、東海地方を含め甲信越地方の味噌は味が濃いといった印象を持っていたが、この味噌で味噌汁を作って食べると本当に美味しかった。家族からも「食べやすい」と大好評だった。本当におすすめである。

最後に、私は「貧乏神神社」の存在を知った時「なんだそれ?」と好奇心の塊で足を運んでみたが、実際に来てみると学ぶべきことは多かった。結局は心の持ちようなんだ。前向きに頑張ろうと思えたからだ。

それに、私についていた貧乏神は叩いて蹴って、散々な目に合わせて、とどめに豆を投げつけ「丸井伊藤商店」の味噌蔵の奥の奥にある樽に置いていった。もはやスッキリ爽快だ。

最後に、もう一度言うが…

この神社では頭を下げたり、手を合わせて拝んだらダメ。貧乏神神社は、お願いではなく、叩いて蹴飛ばして追い出すという「鬼は外、福は内」の発想だ。

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貧乏神神社
住所:長野県茅野市宮川4529丸井伊藤商店(味噌蔵の中)
電話番号:0266-72-2272
営業時間:8:30~17:15
公式サイト(外部リンク)
地図(外部リンク)

はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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