台風6号は先島諸島を直撃か?さらに要注意な雲域から目が離せず
台風6号はピークの勢力で先島諸島を直撃か?
台風6号は日本の南の暖かな海面上で発達しており、きょう20日(火)午前9時の発表では、中心付近の最大風速30メートル、最大瞬間風速40メートルの暴風域を持つ(赤い円)台風となりました。また強風域(黄色い円)の直径も約950キロに拡大しており、大型の台風一歩手の大きさとなっています。
今後もさらに発達を続けながら西寄りに進み、予報円の真ん中を進むと、あさって22日(木)頃を中心に、最大瞬間風速55メートルから60メートルのピークの勢力で、先島諸島を直撃するように進む予想です。
気象台から防災情報が出されている通り、先島諸島を中心に、沖縄では暴風、大雨、高波、高潮などに厳重な警戒が必要です。
要注意な雲域は台風へ変わり、列島に近付く可能性も
台風6号が先島諸島を直撃するように西進する一方、目が離せないのがタイトル画像にある要注意な雲域です。諸外国を含む多くのモデルが、週末にかけてこの雲域が渦を巻くように発達し、熱帯低気圧あるいは台風の発生を見込んでいます。
ただ予想の幅はまだかなり大きく、発生する時間や位置、あるいはその後の強度や進路に大きな不確実性を伴っている状態です。
上図に示したのは日本のGSMモデル(全球モデル)というもので、25日(日)頃には小笠原の東で次第に台風の勢力に発達し、来週27日(火)頃にかけて、ゆっくりと列島へ近付く計算を出しています。
また日本のアンサンブル予報では、来週の週明けに、位置や強度にかなりのばらつきはあるものの、半数以上の計算で列島の比較的近くに熱帯低気圧あるいは台風の存在を示しています。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予想では?
そして参考までに、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の発表では、日本のGSMモデルと同じように25日(日)頃には小笠原の東で熱帯低気圧あるいは台風が発生し、その後北西進し、27日(火)頃には東北地方に上陸するような計算を出しています。
まだまだ種々の計算にはかなりのばらつきがありますが、比較的共通しているのは、発生する熱帯低気圧あるいは台風は日本の東へ離れていくのではなくて、日本の北や東で強まる高気圧にブロックされるように(押されるように)関東以北の太平洋側に西進傾向を示していることです。
今後も台風6号の東側に発生している要注意な雲域から目が離せません。