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いよいよ解禁! いすみ市のイセエビ

鳥塚亮大井川鐵道代表取締役社長。前えちごトキめき鉄道社長

千葉県の房総半島のいすみ市は、天然の良港ですが、そのなかでも全国有数の漁獲高を誇るのが最高級食材のイセエビ。

8月1日は地域一帯でイセエビ漁が解禁され一斉に漁が始まります。そして8月4日からは大原漁港でイセエビ祭りが開催されます。

イセエビ祭りは房総半島各地の漁港で開催されているものですが、いすみ市のイセエビ祭りの歴史は比較的浅く、かつては獲れたイセエビを都内方面へ出荷することが大原漁港のお仕事でした。

それが数年前から、ローカル鉄道のいすみ鉄道に観光客がたくさん乗車するようになり、地元の商工会の皆様方の気持ちに火が点いたようで、「せっかく観光客が来ているのだから、観光客の皆様をおもてなしをすることで、自分たちの商売を盛り上げよう」と今から6年ほど前から大原漁港の「港の朝市」が始まりました。

その港の朝市は基本的に通年で毎週日曜日の開催ですが、8月はイセエビ漁の解禁に合わせて夏休みのイベントとして「イセエビ祭り」と銘打ってお客様にいらしていただき、地域にお金を落としていただくというのがイセエビ祭りの趣旨なのです。

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▲観光客で賑わういすみ鉄道。

いすみ市商工会の皆様方は、ローカル鉄道にこれだけのお客様が集まってきていることをビジネスチャンスととらえ、町の活性化や地域おこしのツールとして上手に取り込んで賑わいを見せているのがいすみ市大原漁港の港の朝市であり、夏休みのイベントである「イセエビ祭り」なのです。

昭和の時代の房総半島は海水浴場としてたくさんの観光客で賑わいました。

でも、今の時代は海水浴ブームはとうの昔に終わっていますから、いくらきれいな海岸線があってもそれだけでは観光客は来ません。

これは房総半島だけの現象ではなく、全国的に見られることですね。

産業構造が変化して、今までの商売が成り立たなくなるように、観光地も昔のままの商売では立ち行かない時代です。

いすみ市の皆さんは時代に合わせて商売のスタイルを見事に変えてきていると筆者は考えます。

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詳細についてはこちらのポスター並びに「港の朝市」のWebサイトをご参照いただきたいと思いますが、10月6日までの基本は毎週日曜日に開催されます。

大原漁港 港の朝市 イセエビ祭り

イセエビ祭り以外でも、いすみ市内では様々な体験イベントが行われます。

いすみ市のパンフをご紹介いたしますので、じっくりご覧になってください。

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▲わくわくいすみ体験

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▲ブルーベリー摘み、トウモロコシ、枝豆収穫などの農業体験

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▲イセエビ漁、沖釣り、ひものつくりなどの漁業体験

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▲そば打ち、梨狩り、田舎料理作り体験

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▲こんにゃく、炭焼き、酪農体験などなど・・・

とにかくいろいろな体験ができるのがいすみ市の夏休み。

東京から1時間のところで、海も山も畑も田んぼもあるいすみではマルチな田舎体験ができるのが最大の特徴です。

皆さん、どうぞいすみ市にお越しくださいね。

夏休みの家族のお出かけは、子供たちにとっては一生の思い出になる大切な体験です。

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▲皆様のお越しをお待ちしてま~す。

※いすみ市に関する詳細は いすみ市ホームページ にてご確認ください。

使用しました画像につきましてはいすみ市提供のものと筆者撮影のものです。

大井川鐵道代表取締役社長。前えちごトキめき鉄道社長

1960年生まれ東京都出身。元ブリティッシュエアウエイズ旅客運航部長。2009年に公募で千葉県のいすみ鉄道代表取締役社長に就任。ムーミン列車、昭和の国鉄形ディーゼルカー、訓練費用自己負担による自社養成乗務員運転士の募集、レストラン列車などをプロデュースし、いすみ鉄道を一躍全国区にし、地方創生に貢献。2019年9月、新潟県の第3セクターえちごトキめき鉄道社長、2024年6月、大井川鐵道社長。NPO法人「おいしいローカル線をつくる会」顧問。地元の鉄道を上手に使って観光客を呼び込むなど、地域の皆様方とともに地域全体が浮上する取り組みを進めています。

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