収納のプロが解説!悩みの多い収納の使い方(③浅い引き出し編)
こんにちは。
片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。
お家の中にたくさんある引き出し。皆さんは使いやすく整理できていますか?
ゴチャゴチャで中に何が入っているかわからない、という人も多いかと思います。
引き出しは、本来は使いやすい収納であるはずですが、使い方を間違えてしまうと、何が入っているかわからない、使いにくい収納になってしまいます。
今回は、前回ご紹介した、悩みの多い収納の使い方(②深い引き出し編)の続編として、浅い引き出し収納の使い方をご紹介します。実際のビフォーアフターの画像や、どんな収納グッズを使用したかもご紹介します。
引き出し収納の基本
以前にもご紹介しましたが、引き出し収納の基本は何と言っても、上から見て、一目でどこに何があるかわかることです。
とても、シンプルなルールなのですが、これがなかなかできずグチャグチャになってしまうことが多いです。
どうしたら、スッキリときれいな収納になるのか事例を見ながらご紹介していきます。
事例1:カトラリー・キッチンツールなど
上記の画像は、キッチンの食器棚についている浅い引き出しです。
横幅の大きな引き出しに、仕切りもなく物を入れると、たくさんの物がゴチャゴチャになってしまします。例えば、この中から、1つの小さめのスプーンを出そうとするのは、まるで宝探しでもするかのようになってしまいます。
引き出しの中に、細かい物を入れるときは仕切りが必要です。
よく、皆さんの家で、空き箱やお菓子の缶などで代用されている方もお見掛けしますが、ピッタリのサイズに合わず、使いにくい、という点や、洗ったりすることができないので衛生的によくないので、おすすめではありません。
今回は、引き出しのサイズにぴったり合うように、伸縮できる収納を使用しています。
左側は、前後に伸縮できるタイプのトレー『山崎実業:伸縮&スライド カトラリートレー タワー』、右側は横に伸縮できるタイプのトレー『Keyuca:エクステンドトレー 横スライド』を組み合わせています。
仕切りを入れて、物に定位置を作ってしまうと、適当に入れていても、乱れることがなく使いやすい収納になりますよ。
事例2:文房具の引き出し
上の画像は浅い引き出しに文房具類を収納している事例です。
たくさんの種類の物がゴチャゴチャになっていて、必要な物がすぐに取り出せない状態になっています。
みなさんのお家の引き出しはどんな感じですか?
こちらの引き出しにも、仕切りを入れてみました。
文房具の仕切りにおすすめなのは、無印良品のポリプロピレンデスク内整理トレーです。4種類のサイズがあり、組み合わせて使うことで、物とスペースに合わせた収納を作ることができます。
さらに、こちらのトレーには取り外せる仕切りがついているので、スペースを分けたり、移動させることができます。もっと細かく仕切りたい!という方は、仕切りだけでも別売りで売っているので、とても便利ですよ。
今回は、浅い引き出しの使い方について、ビフォーアフター事例と合わせてご紹介しました。
仕切りを入れると、スッキリ整い、分かりやすくはなりますが、もちろん仕切りの分だけ若干の収納量は減ってきます。ですので、しっかりと中の物と厳選し、『必要な物だけを選び抜く』という、物の整理もがんばってみてくださいね。
筆者:鈴木久美子(片付け・収納の専門家)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト1級の資格を保有。片付けや収納に悩む個人宅にご訪問し、片付けや収納の悩みを解決している。オンラインレッスンでも全国から依頼を受ける。TV、メディア出演多数。