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元巨人モタ2発、水本、中村もアーチ競演で「M1」!火の国サラマンダーズ、今日にも連覇【九州アジアL】

田尻耕太郎スポーツライター
火の国サラマンダーズのモタ(筆者、今年8月に撮影)

 プロ野球独立リーグ「ヤマエ久野 九州アジアリーグ」の公式戦が14日、福岡県飯塚市の筑豊緑地球場で行われた。

 リーグ首位でビジターの火の国サラマンダーズが、2位でホームの福岡北九州フェニックスに18-3で圧勝。優勝へのマジックナンバーを「1」とした。

 同カードが15日も同じく筑豊緑地球場にて14・00開始で行われ、火の国サラマンダーズが勝つか引き分けでリーグ創設だった昨季に続く2連覇を達成する。

モタ二冠王を快走!和製大砲も二部門2位で追う

【9月14日 ヤマエ久野 九州アジアリーグ 筑豊緑地球場 184人】

火の国 `150350202 18

北九州 `000000003  3

<バッテリー>

【火】水野、〇猿渡、徳橋、佐野、橋詰、西島――深草

【北】●荒巻、小川、阿部、力丸、北方――武蔵

<本塁打>

【火】水本13号、中村2号、モタ17号・18号

<スタメン>

【火】7松本 6中村 9水本 3モタ Dグスタボ 5高橋 8小林 4高山 2深草

【北】6妹尾 7神谷 4大河 3ラモン 5ルーカス 9吉岡 Dジョニー・セレス 2武蔵 8宇土

<戦評>

 前日13日にホーム最終戦で北九州に敗れた火の国。念願のホームでの優勝を決めることが出来なかった悔しさを、この日の試合に存分にぶつけた。

 打線が猛打を見せつけた。初回に1点を先制して迎えた二回表の攻撃。無死満塁から深草が2点適時打、中村が適時二塁打、その後も相手ミスなどに付け込み一挙5点を追加した。

 その後は本塁打攻勢が光った。四回表は水本が13号中越え2ランなどで、この回までに9-0と大きくリード。

火の国の和製大砲・水本。昨年のリーグ二冠を大きく上回る成績を残している(筆者、6月に撮影)
火の国の和製大砲・水本。昨年のリーグ二冠を大きく上回る成績を残している(筆者、6月に撮影)

 さらに五回表には中村の2号3ラン、かつて巨人にも在籍したモタのバックスクリーン右への17号ソロなどでまた5点を追加。七回表にもモタが2打席連発の右越え18号2ラン。九回表は途中出場の中島が適時打を放つなどダメ押しのダメ押しをした。

火の国・中村が出塁率と盗塁王の好成績

中村の出塁率と盗塁数も見逃せない(筆者、今年8月に撮影)
中村の出塁率と盗塁数も見逃せない(筆者、今年8月に撮影)

 モタは2発を含む3安打3打点。18本塁打、61打点はリーグ二冠王だ。この日同じく一発を含む3打点を挙げた水本は、同リーグの誇る和製大砲として13本塁打、60打点はいずれも2位と健闘している。2号弾を放った中村は出塁率.460、35盗塁がリーグトップだ。また、この試合では松本も4打数4安打と気を吐いた。

北九州は”超過密日程”の中で奮闘

 一方の北九州は、今月9日から20日までの12日間連続で試合が組まれ、うち3度のダブルヘッダーがあり、12日間15連戦という超過密日程を戦っている真っ最中だ。前述したように前日には火の国に勝利するなど必死の健闘は見せているが、この日は投手陣が総崩れだった。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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