アデルが打った「初速117.2マイルの本塁打」は今年5番目の速さ。エンジェルス史上2番目。最速は…
6月8日、前日にAAAから昇格したジョー・アデル(ロサンゼルス・エンジェルス)は、今シーズンのメジャーリーグでは最初の打席に、ホームランを打った。スタットキャストによると、打球の初速は117.2マイル、推定飛距離は451フィートだ。
この飛距離は、今シーズンのホームランのトップ50にランクインしないが、初速は、今シーズンのホームランのなかで5番目に速い。
ちなみに、今シーズン最長のホームランは、485フィートだ。4月2日にジャンカルロ・スタントン(ニューヨーク・ヤンキース)が打った。今シーズン最速のホームランは、118.6マイル。こちらは、4月11日にマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)が記録している。
また、アデルの117.2マイルは、2015年以降の「スタットキャスト・エラ」において、エンジェルスの選手が打った2番目に速いホームランだ。大谷翔平の118.0マイル(2022年6月25日)に次ぎ、大谷の117.2マイル(2021年6月28日)と並ぶ。
エンジェルスの選手による、ホームランの初速トップ10――116マイル以上の10本――のうち、7本は大谷が打っている。それ以外の3本は、アデルの117.2マイル、マイク・トラウトの116.8マイル(2018年5月2日)、ジャスティン・アップトンの116.5マイル(2021年4月21日)。それぞれの順位は、2位タイ、5位、7位タイだ。
なお、アデルの2打席目以降は、三振、内野ゴロ、四球だった。6月9日のスターティング・ラインナップに、アデルの名前はない。試合後か翌日に、アデルはAAAへ戻されるだろう。ハンター・レンフローが「父親リスト」から復帰する。
昇格前に、アデルはAAAで18本のホームランを打っている。だが、次の昇格がいつになるのかは見通せない。エンジェルスには4人の外野手、トラウト、レンフロー、テイラー・ウォード、ミッキー・モニアックがいる。
この夏、アデルはトレードで放出される可能性もあるが、そうならなくてもおかしくない。今シーズンが終わると、エンジェルスのDHと外野には空きができる。大谷とレンフローは、FAになる。