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台風17号は加速しながら関東~東北沿岸を通過へ/18号は週後半に沖縄・九州に影響か:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
30日9時の予想天気図(気象庁HPより)。本州付近には前線、海上には2つ台風。

台風17号は小笠原諸島を強風域に巻き込みながら北上していて、このさき1日(火)にはスピードを上げながら関東~東北の沿岸を通過しそうです。

フィリピン付近をウロウロしていた台風18号はさらに動きが遅くなっていて、3日(木)~5日(土)に沖縄に接近し、さらに九州にも影響が出るおそれも。

一方、30日の本州付近は秋雨前線の影響で雲が広がりやすく、雨が降るところも。
"ダブル台風"の見通しと今週の天気を含め、気象予報士が解説します。

30日は曇りや雨が多く、島しょ部は激しい雨に

30日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
30日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

30日は秋雨前線の雲が本州付近にかかり、太平洋側を中心に雲が多く、四国や紀伊半島、関東沿岸を中心に雨が降りやすいでしょう。
午後は関東内陸や中国地方などで大気の状態が不安定になり、雨が降るところが出てきそうです。

また、台風17号の影響で、小笠原諸島では夕方まで、伊豆諸島では夜遅くにかけて激しい雨が降るでしょう。

北日本は秋晴れのところが多い見込みです。

台風17号は加速しながら関東~東北沿岸を通過

台風17号の情報(気象庁HPより)。
台風17号の情報(気象庁HPより)。

台風17号は、1日(火)には移動速度を上げながら千葉~東北の沿岸を通過する見通し。
予報円の中心を通れば影響が少ないものの、まだ暴風域が陸地にかかる可能性も残っているため、最新の情報を確認しましょう。

台風18号は大きな雨雲でゆっくり移動中

台風18号の情報(気象庁HPより)。
台風18号の情報(気象庁HPより)。

台風18号はすでに、台風としては上から2番目の「非常に強い」勢力になっていて、沖縄に近づく3日(木)~5日(土)頃には発達のピークを過ぎているものの、暴風などの影響を受けそうです。

その後の進路はまだ予想にバラつきがありますが、17号と比べてかなり雨雲が大きく、九州から多少離れたところを通っても影響が出る可能性を考慮する必要があります。

週の中頃は九州、週後半は北日本も台風が影響か

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

九州では週末に台風18号が北上してくるよりも前から、台風と前線の組み合わせによって雨の量が多くなるおそれがあります。
さらに台風の進路によっては週末以降、北日本も含めて雨や風の影響が出てくる可能性も。

一方で気温については、ようやく東海以西でも暑さが収まってきて、これまで朝晩も上着が要らなかった地域でも、今週は上着を用意する方が良さそうです。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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