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【手帳の考え方】駆け出す前に書き出せ。ToDoリストの書き方講座 第1回 なぜ作った方がいいのか

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 なにかをやろうとするときには、何をやるべきかを書き出した方がいいです。
 これはほとんどの場合そうした方がいいと思います。

 さてでは、なぜ書き出した方がいいのか=ToDoリストを作った方がいいのか。
 今回から数回にわたってToDoリストの書き方を解説します。
 考え方の基本は、デジタルでもアナログでも同じです。

簡単なToDoリスト。やることのリストアップのみ。これだけでも役立つ。より細かく書く方法とその内容については、次回以降に解説予定。
簡単なToDoリスト。やることのリストアップのみ。これだけでも役立つ。より細かく書く方法とその内容については、次回以降に解説予定。

なぜToDoリストを作るのか

 第一回の今回は、なぜToDoリストが必要なのか。これを説明します。
 結論から言えば、脳のワーキングメモリーを開放して、その仕事に集中できるようにするためです。
 人間の脳は、情報を一時的に記憶するワーキングメモリーというものがあります。
 ここには一度に7つぐらいの情報しか蓄えておくことができません。

 もし、ToDoリストがなかったらどうなるでしょうか。

 その人は、やるべき事を頭の中でおぼえておきながら、同時に作業をすることになります。つまり、仕事にワーキングメモリーをフル活用することができないのです。

 例えて言えば、荷物を両手に持ちながら、なにかを説明したり、指示したり、別のものを持とうとするような感じでしょうか。

仕事に集中するために

 そうではなく、いったん両手に持っている荷物を降ろす。つまり頭の中にある事を書き出す。それから仕事に取りかかります。

 そうするとワーキングメモリーをフル活用できるのです。

 仕事をする中でも、個別の細かな優先順位の付け方とか、細かな注意点などいろいろ頭を使うことはあります。そしてToDoリストがない状態だと、ワーキングメモリーをフル活用できないために、つい注意散漫になってしまうのです。

 順番とか優先順位とか、仕事の種別などをどうするか、またデジタルなのかアナログなのか。あるいはアナログだとして手帳なのか専用のノートなのかふせんなのか。これらについては、次回以降に触れます。

 というわけで、次回以降も是非お楽しみに。よろしくお願いします。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は週刊誌の書評欄総ナメ。日経新聞「あとがきのあと」登場ほか大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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