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令和の忍者・服部慎一郎四段(23)公式戦20、21連勝なるか? 8月30日、加古川青流戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 8月30日。大阪・関西将棋会館において加古川青流戦の対局がおこなわれます。対戦カードは以下の通りです。

【準々決勝】

山本博志四段-服部慎一郎四段

里見香奈女流五冠-齊藤優希三段

【準決勝】

上記勝者同士

 四段、三段上位、女流棋士、アマチュアが参加する本棋戦。持ち時間は1時間(チェスクロック使用)と時間が短い設定で、1日に2局指す場合もあります。

 勝者は10月15日・16日、兵庫県加古川市「刀田山 鶴林寺」でおこなわれる決勝三番勝負に進みます。

 服部四段は昨年の優勝者です。

 今年度、おそろしい勢いで勝ち続ける服部四段。現在発表されている公式戦成績の上では、19連勝中です。

 もし白星を2つ重ねて21連勝となれば、暫定的に歴代単独7位の記録となります。

 服部四段と準々決勝で対戦するのは山本博志四段(26歳)です。

 山本四段も今年度14勝4敗(勝率0.778)で好調。本棋戦3回戦では上野裕寿三段と222手の大熱戦を演じた末に勝っています。

 反対側の山は里見女流五冠と齊藤三段。もし里見女流五冠が決勝に進めば、女性としては本棋戦初の快挙です。

 齊藤三段は新人王戦でも強敵を連破してベスト4に進んでいます。9月2日の新人王戦準決勝では服部四段との対戦が決まっています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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