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出掛ける前からジャズ気分:小曽根真「プラチナ・ソワレ」第5夜「ザ・ジャズ・ナイト」

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

●公演概要

3月8日 18:30開場/19:00開演

会場:東京文化会館小ホール

出演者:小曽根真(ピアノ)

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プラチナソワレ第5夜「ザ・ジャズ・ナイト」|東京文化会館の主催公演
プラチナソワレ第5夜「ザ・ジャズ・ナイト」|東京文化会館の主催公演

小曽根真は間違いなく日本の、いやすべての現在進行形のジャズをリードするアーティストになる――。彼を取材して、その“意志”の強さを以前から感じていたものの、ここ数年の活動の振り幅の広さには驚かされるばかりです。振り幅が広いということは、それだけ精力的であるということ。余談ですが、東日本大震災の直後から行動を起こして、ジャズによる救済活動をまとめあげたバイタリティとスピード、そして人脈の広さは、そのまま彼の可能性と言い換えてもいいでしょう。

数年前に取材したとき、彼は「ピアノを学び直すためにニューヨークに行く」と話していました。「これ以上、なにを学ぶのか?」と問うと、「まだまだ表現したいことがある。いまの技術じゃ足りない」と答えてくれたのが印象的でした。彼が学ぼうとしていたのはクラシックの技術。その成果がいちばん“見える”のが、ソロ・ピアノでしょう。

「レクチャーコンサートシリーズ」に代わり新シリーズ「プラチナ・ソワレ」がスタートします。現代最高の名手が奏でる極上の音楽を「奇跡的な音響」と称される小ホールで贅沢にお楽しみください。プラチナ・ソワレの締めくくりは、ピアニスト小曽根真によるジャズナイトをお贈りします。東京文化会館小ホールで聴く極上のジャズに酔いしれてはいかが?

出典:東京文化会館|東京文化会館の主催公演

♪小曽根真-Road to Chopin- 今、ショパンを語る

2010年にリリースしたショパンの生誕200年を記念したアルバム『ロード・トゥ・ショパン』のトレイラー。ショパンについて語っていますが、その内容は彼がどのようにジャズの未来を見ているのかを包括していると言えるでしょう。

では、行ってきます!

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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