「友だちなんか、いらない!」って、ホンマでっか?
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
「友だちなんか、いらない」っていう言葉(意見?)を聞くことがあります。
私は、決して反論しません。「ああ、そうですか」と本気で思うだけですし、「ああ、そうですか」と笑顔で返すだけです。
だいたい、「友だちなんか、いらない」って言っている人の、友だちの定義がよくわかりません。マコなり社長が言うように、愚痴を言い合ったり、過去の話で盛り上がるだけの存在が友だちであるのなら、あるいは要らないかもしれません。でも、これまたマコなり社長が言うように、現在から未来、夢語り合える存在が友だちであるのなら、必要かなって思います。
私は(竹内成彦)は、友だちが多い方でも少ない方でもありません。
自分では、普通ぐらいかなって思っています。そうですね。友だちは、数十人いても、本当に、気を遣うことなく、何でも語り合える友だちは3人でしょうか。
私は、この3人に、「来てくれ!」と言われたら、直ぐに駆けつけると思います。「助けて!」と言われたら、何を置いても手を差し出すと思います。私はたとえ、雨が降っていようと靴がなかろうとタクシーが捕まらなかろうと、必要とされたら、雨の中、裸足で駆けて行こうと思っています。←決意表明です。
3人とも長いつきあいです。
2人とは40年50年のつきあいで、1人とは30年40年のつきあいです。
空くことなく、飽くことなく、長きに渡って、ずっと仲良くさせてもらっています。
私は、この3人のことを「親友」って言いたいところですが、気恥ずかしくってよう言えません。それに、そもそもこの3人は、私のことを、「たくさんいる友だちのひとり」ぐらいにしか思ってないかもしれません。ですからよけいに言えません。
他に私には、仕事仲間や趣味仲間がいます。仕事仲間や趣味仲間は、仲間です。友だちかもしれませんが、やっぱり仲間です。というのは、私が今の仕事やその趣味をやめたら、その仲間とはつきあいがなくなるかもしれない…と思うからです。
私は、「友だちがいない」「友だちなんかいらない」と言う人を、決して否定する者ではないのですが、私は、自分では、「友だちがいて良かったなあ…」と思っています。
とっても嬉しい時、とっても悲しい時、とっても苦しい時、いつも傍らにいたのは、友だちです。いつも彼らが、一緒に喜んでくれたり悲しんでくれたり励ましてくれました。この3人がいなかったら、私は今ごろ、何処でどうしていたのかと思うくらいです。
友だちと苦楽を共にすると、脳内からオキシトシンという幸福物質が出ます。これが私が、「友だちはいたほうがいい」と言う理由のひとつです。←この物質は、家族や仲間といても出ます。
友だちは家族でもないし、友情は契約関係でもないので、
だからこそ、気を遣って大切にしなければならない…と私は思っています。
私は、現在、63歳です。もうじき、64歳になります。
私を取り巻く人たちも、皆、歳を取ってきました。
ここ最近、知人から立て続けに、言われた言葉があります。
それは、「友だちがいなくって寂しい」「孤独感に苛まれる」という言葉です。
そして、こうも訊かれました。
「どうしたら、友だちが出来るの?」と…。
私は、正直、ビックリしました。「ずっと一人が好きって言ってたやん」「ずっと一人で行動してたやん」「ずっと自分のためだけにリソースを使ってたやん」「一人が好きって言ってたのは、強がりだったの? それとも負け惜しみだったの?」と思いました。
だから、ここ最近の私は、「友だちなんか、いらない」っていう言葉を聞くと、「ほんまでっか?」「本当にそれでいいんでっか?」と思ってしまいます。口に出しては言わないですけれども…。
友だちを作る方法は、ネットで調べれば幾らでも出てくるので、ここではひとつだけ、言っておきます。それは、「友だちを作りたいのなら、友だち作りに、時間と労力とお金をかけなさい」ということです。
実は、友だちというのは、ボーっとしていて、自然に出来るものではありません。
手間や労力やお金がかかるものなのです。そのことは覚えておいて損はないでしょう。
あなたがメチャメチャ魅力あふれる人、もしくは、つきあっていると得する人であれば別ですが、あなたがごく普通の人であれば、あなたが努力ゼロで友だちを作ることは困難でしょう。
私が、30年40年50年という長きに渡って、友情を構築・維持し続けていられた訳は、「友だちづきあいを『面倒くさい』という理由でサボらなかったから…。『気を遣うのが嫌』という理由でひとりの時間を大切にし過ぎなかったから…」です。
そうです。友情を維持し続けるのには、小さな努力・継続的な努力が必要なのです。
その努力を惜しんできた人に、友だち作りの特効薬はありません。全て自業自得です。とは言っても、繰り返しになりますが、私は、友だちがいない人の人生を否定する者ではありません。
けれど、もしもあなたが、「友だちが欲しい」「友情を維持し続けたい」と思うのであれば、「無理しない程度でいいので、時間や労力やお金を投入することを惜しまないでくださいね」ということは言いたいと思います。
私(竹内成彦)は、友だちがいて良かったなぁと思っています。
あなたは、如何ですか?
友だちがいる人生と友だちがいない人生、どちらを選択しますか?
どちらを選ぶにせよ、あなたが、自分の思い通りの人生を歩めるといいですね。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。