こんにちは。スイーツコンシェルジュの南森エレナです。東京・白金台にある八芳園の老舗料亭「壺中庵（こちゅうあん）」から新たな手土産ブランドが販売されました。内容は、羊羹ショコラや琥珀糖を含む和素材の味わいを贅沢に生かした新発想のお菓子全5種。実際にいただいてきたのでその魅力をご紹介します。

八芳園の日本庭園の中に佇む料亭「壺中庵」

壺中庵は、1950年まで実業家・久原房之助氏の私邸として使われていた料亭。当初、日本館と呼ばれていたこの場所は、1994年作家・遠藤周作氏が中国故事「壺中の天」から連想し、「壺中庵」と命名されました。

2022年5月には、岸田首相とバイデン米国大統領による「日米首脳非公式夕食会」の会場として利用されたことで話題になりました。

「壺中庵」のオリジナル手土産ブランド

そんな「壺中庵」の手土産ブランドは、それぞれ壺中庵の歴史と文化、日本の四季や風情あふれる庭園をイメージして開発されたオリジナルスイーツ。

日本らしい食材に新しい素材を組み合わせた新発想のお菓子は全5種類あり、和菓子、洋菓子それぞれの技やマリアージュが味わうことができます。

羊羹ショコラ「秘密の四更（しこう）」

羊羹ショコラ「秘密の四更（しこう）」は、「赤ワイン無花果」、「焙じ茶ブルーベリー」、「ラム干し葡萄」の3種類があり、甘さを控えたチョコレートを一粒一粒コーティングして、独自の製法で炊き上げた羊羹です。

琥珀糖「天の静寂（しじま）」

琥珀糖「天の静寂（しじま）」は、着色料・香料を一切使用していない、素材本来の風味と色を活かした琥珀糖です。

京都伏見の酒蔵の酒粕を使った「酒粕」、ミントの葉入りの爽やかな香りの「ペパーミント」、宮崎産の優しい甘さとコクがある日向夏を使用した「日向夏」、徳島産の爽やかで甘酸っぱい酢橘の香りが広がる「酢橘（すだち）」、優しい甘さと薄紫が美しい「ブルーベリー」の5種類があり、シャリシャリした食感も愉しむことができます。

パウンドテリーヌ「刻の刻（ときのいっこく）」

パウンドテリーヌ「刻の刻（ときのいっこく）」は、発酵バターと徳島県産和三盆を贅沢に使用した和風パウンドケーキ。山の木葡萄のピュレを練り込み、渋皮栗を贅沢に丸ごと入れた「山の木葡萄と渋皮栗」と、金柑を千切りにして、焙じ茶を練り込んだ生地に混ぜた「金柑と焙じ茶」の2種類があります。

濃厚でしっとりした生地からは上品な甘さや素材の香りも楽しめて、ひと口食べたらまた何度も味わいたくなります。

最中「時の重ね」

最中「時の重ね」は、沖縄県波照間島の黒糖を贅沢に使用した黒糖餡のコクがしっかりと感じられる最中。最中の皮は、歯にくっつかないように皮の水分を調整して作っており、しっとりした繊細な食感。

上品な甘さの黒糖餡と香ばしく香る最中の皮の相性もぴったりです。

どら焼き「十五夜の月」

どら焼き「十五夜の月」は、ふんわりしっとりとしたまん丸の皮に、丁寧に炊き上げた北海道産の小豆をたっぷりはさんだどら焼き。「小倉餡」はシンプルに味わえる定番。「黒糖餡」は、沖縄県波照間島の黒糖を贅沢に使用しています。

壺中庵の庭園も、美しい月を眺めることができる趣ある特別な場所。そんな壺中庵の四季の移り変わりを自宅でも楽しめるようなどら焼きです。皮の真ん中に「壺中庵」の“壺”から発想を得たオリジナルロゴの焼印にも注目してみてください。

詰め合わせは木箱にいれてギフトにも

複数のお菓子を詰め合わせする時は、木箱も用意されています（琥珀糖は詰めあわせ不可）。オリジナルスイーツは、2023年4月4日（火）まで銀座三越の本館地下2階にあるポップアップストアで期間限定販売しているほか、「壺中庵」で電話やメールで予約販売の受付をしています。

和素材の味わいを贅沢に生かした新発想のお菓子は、年末年始の手土産にぴったり。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。