【京都市西京区】田園風景に突如現れるステンドグラスの輝き世界で美味い黒胡麻チーズケーキやパンナコッタ
この時期になると、大枝のブランド柿として富有柿の農家直売所が軒を連ねる西山山麓大原野の柿街道を2024年10月25日に通り過ぎると、ようやく少しずつ柿が並びだした様子です。農家さんによると「今年は様々な要因で収穫は少なめになりそう」だとか。
さて、その柿街道を9号線側から通り抜け、しばらく10号線を下ると、広がる田園風景の中に突然、一軒のカフェらしき建物が現れました。昔流行したカナディアン風の三角屋根のごく普通の建物です。しかし、ひとたび、その「ARTAND KYOTO」の扉を開けるとビックリ。
レトロで洒落たアンティークの数々がずらりと並んでいます。さらに奥にかけて、まばゆいばかりのカラフルなステンドグラスの輝きに魅了されます。向日市で20数年の営業の後、今年の8月3日にこの地にオープンしたばかりの「ARTAND KYOTO」は、運営会社となる「TOSHI.ANTIQUES」の小野田洋さんが、奥様の良子さんと営んでいます。
イギリスで購入したアンティークの中にあるステンドグラスの修理なども手掛けていましたが、綺麗な輝きと様々な模様のガラスを切ったり、アンティーク柄などを組み合わせて、木枠にはめ込んだり、その自由な創作に魅了され、ステンドグラスに二人ともはまってしまったのだそう。
新店舗は以前、石屋さんが営む喫茶とビリヤードの店だったのですが、地元に帰り、自然の中で隠れ家的場所を造りたいとこの店を始めようとした際には、ジャングルのように荒れ果てていたといいます。元々設計士だったこともあり物作りの好きな洋さんと良子さんが、一からDIYでこの素敵な空間を作り上げました。
ステンドグラスの輝きに包まれて、honokoさんのワイヤーアートや高齢の作家さんなのに若い女子の好みそうな可愛くてセンスの良いかばん、パラコードを編み込んだショルダーストラップや人気のぷくぷくさんの筆文字など個性派ぞろいのハンドメイド作家さんの力作も並んでいます。
もうすでに入り浸っている常連さんもちらほら。見てるだけでも楽しい癒しの空間なのですが、アンティークにも囲まれて、営業は週に数回となりますが、この10月7日には、子育てを終えたばかりの素敵なママさんに委託して、物事の始まりの新月のごとき黒をイメージした「NEW〇MOON CAFE」もオープン。
和風に仕立てられた「黒胡麻バスクチーズケーキ」を実食すると、底のあんことクッキーの相性が抜群にぴったりでめちゃ美味。食感もホイップのクリーミーからパンナコッタのトロトロからのコーヒーゼリーのプルプルと3層のグラデーションが楽しめる「黒胡麻パンナコッタ」も美味しい。
店主は飲食店などに勤めた経験もありますが、子どもたちに安心で美味しいものをと基本は独学で研究を重ねたそうです。玄人はだしでどれも一流ケーキ店にも引けを取らない逸品です。コーヒー好きのパフェやシフォンケーキなどとともに、すでに地元で評判になっているのが納得できます。
この日もステンドグラスのワークショップが開催されていました。今後はこのスペースでの演奏会など「地元の人たちに楽しんでもらえるイベントが開催したい」と計画中なのだそうです。素敵な癒し空間へ足を運んでみてはいかがですか!
「ARTAND KYOTO」(外部リンク)京都市西京区大原野北春日町125 075-950-3224
「NEW〇MOON CAFE」(外部リンク)京都市西京区大原野北春日町125