先発10登板に達し、年俸2000万ドルの選手オプションを手に入れる。現時点では行使の可能性大!?
6月11日、ジョーダン・モンゴメリー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は、シーズン10度目の先発マウンドに上がり、5.2イニングを投げた。3本の長打で3点を取られたものの、勝利投手となった。
また、先発10登板に達したことで、モンゴメリーの契約には、来シーズンの選手オプション、年俸2000万ドルが発生した。
過去3シーズンとも、モンゴメリーは、155イニング以上を投げ、防御率3.85未満を記録している。昨シーズンは、188.2イニングで防御率3.20だ。そして、シーズン終了後にFAとなった。けれども、長期契約を得ることはできず、ダイヤモンドバックスと1年2500万ドルの契約を交わした。
ただ、今シーズンの防御率は6.58だ。もともと、多くの三振を奪う投手ではないとはいえ、奪三振率5.54は、それまでの7シーズンのいずれと比べても、2.00以上も低い。与四球率3.29も、2018年の3.95(27.1イニング)に次いで高い。
先発10登板で年俸2000万ドルの選手オプションは、先発18登板で2250万ドル、先発23登板で2500万ドルとなる。
ここから、過去3シーズンのような投球をすれば、モンゴメリーは、選手オプションを破棄し、FAになるかもしれない。一方、このままの調子が続いた場合、選手オプションを行使し、ダイヤモンドバックスに残留することも考えられる。
ダイヤモンドバックスは、モンゴメリーをローテーションから外せば、選手オプションの金額が上昇するのを防げる。
だが、ダイヤモンドバックスでは、ローテーションに並んでいるはずの3人、ザック・ギャレン、メリル・ケリー、エデュアルド・ロドリゲスが離脱している。ポストシーズンへ進むために、モンゴメリー(とその復調)は必要だ。ダイヤモンドバックスは、32勝35敗と負け越し、地区首位のロサンゼルス・ドジャースに9.5ゲーム差をつけられているものの、ワイルドカード・レースにおいては、3番手のサンフランシスコ・ジャイアンツと1.0ゲーム差の位置にいる。