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挑戦者決定戦に進むのは永瀬拓矢王座か? 山崎隆之八段か? 8月1日、竜王戦準決勝

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 8月1日。東京・将棋会館において第35期竜王戦決勝トーナメント、永瀬拓矢王座(29歳)-山崎隆之八段(41歳)戦がおこなわれます。勝った方が挑戦者決定戦三番勝負に進む大きな一番です。棋譜は公式ページをご覧ください。

 竜王戦本戦常連の両者。山崎八段は2012年、永瀬王座は昨年2021年に挑決まで進みながらも、まだ七番勝負登場経験はありません。

 両者は昨年、ともに藤井聡太二冠(現竜王)に敗れています。

 永瀬王座は今年度、再び1組ランキング戦に参加。そして2年連続で1組優勝を達成しました。

 ランキング戦優勝7回は、丸山忠久九段の8回に次ぐ記録です。

 山崎八段は1組4位決定戦を勝ち抜いて本戦に進んでいます。

 山崎八段は本戦で稲葉陽八段(1組5位)と対戦しました。

 山崎八段は銀を前線へと押し進めて捨てる自由奔放な構想を見せ、強敵の稲葉八段を相手に会心の指し回し。86手で快勝しました。

 山崎八段と永瀬王座の過去の対戦成績は山崎2勝、永瀬7勝です。

 初手合の2013年竜王戦本戦では山崎現八段が勝っています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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