【河内長野市】イブの夜は本物の聖夜を!24日にクリスマスの礼拝が日本基督教団河内長野教会であります。
クリスマスにはどうしてもサンタクロースやイルミネーションの存在が目立ちますが、本来はキリスト教のイエス・キリストの生誕を祝う日です。
このように書くと、教会での礼拝はいわゆる「クリスチャン」のためのものだから、一般人は関係ないと思うかもしれません。しかしそれは間違いで、教会では多くの一般の人を教会に迎え入れて、一緒にイエス・キリストの降誕(生誕)を祝おうと願っています。
河内長野市で、今月24日に礼拝を行う教会を調べたところ、西代町の日本基督教団(にほんきりすときょうだん)河内長野教会で行われることがわかりました。
同教会では、24日のクリスマスイブに「聖夜賛美礼拝」を行います。せっかくの機会、ぜひ本物のクリスマスを体験したいところ。今回、その礼拝について、同教会の森田恭一郎牧師にお話をお伺いしました。
長野中学校から道路を挟んだ反対側にある赤い屋根の教会が、河内長野教会です。この教会が所属するプロテスタントの日本基督教団ですが、これはキリスト教の教派のひとつ。わかりやすく言えば仏教の真言宗と天台宗などの違いのようなものです。
およそ2000年前に始まったキリスト教ですが、今ではいろんな宗派や教派があります。ギリシャ正教会などの東方正教会、ローマ・カトリック教会の西方教会、1517年にマルティン・ルターの宗教改革によって成立したプロテスタント教会などです。
カトリック教会はこのときの危機感から内部改革が起こり、大航海時代と重なり世界宣教に乗り出します。その結果、戦国時代の1549年に、フランシスコ・ザビエルが日本に初めてキリスト教を伝えました。
一方、プロテスタント教会は、宗教改革の視点に立った神学者のジャン・カルバンらによるさらなる改革やピューリタン(清教徒)運動などがあり、諸教派を生み出しました。
その後ヨーロッパからアメリカにも広がり、アメリカからプロテスタントの世界宣教につながる運動が起きたために、プロテスタントの宣教師が幕末以降に来日します。
また日本では幕末の開国から明治維新を迎えるタイミング。長年禁教だったキリスト教が認められつつあったことも、タイミングがよかったと推測されます。
河内長野教会も、1905(明治38)年に宣教師によって創立された教会です。創立した宣教師は、アメリカのカンバーランド長老教会から派遣されたA.D(.アレクサンダー)ヘール宣教師です。
人口の多い都会を中心に宣教する宣教師も多い中で、ヘールは人口の少ないローカルでも宣教し、大阪から河内長野に来たのです。ヘールはそののち、弟のジョンとともに、和歌山、三重へと宣教活動を行いました。また彼の墓も日本にあります。
長老派のプロテスタント教会として設立された河内長野教会ですが、現在は日本基督教団に属しています。これは1941(昭和16)年に、30余派の諸教会が一緒になったプロテスタント合同教会です。
河内長野教会の現在の教会堂は、1963(昭和38)年に完成しました。隣には関連施設として清教学園幼稚園(外部リンク)が、末広町には清教学園中学・高校が、野作町には聖愛保育園があります。
さて今年の「聖夜賛美礼拝(クリスマス礼拝)」は、12月24日19時から始まります。今年はコロナ禍のこともあり、1時間程度で簡素化されるとのこと。大まかな内容として次の通りです。
1、聖書朗読
2、牧師による説教
3、聖書の朗読劇(劇は、朗読だけでストーリー展開します)
4、讃美歌(讃美歌は聖歌隊が最初の一節歌い、会衆《出席者》が次の一節を歌います)
そして最後に「きよしこの夜」を歌って終わるそうです。
礼拝は無料ですが、任意の献金もあります。その献金は、今年は河内長野市社会福祉協議会に寄付するのだそうです。
最後にひとこと。教会はあくまで宗教施設です。観光施設やイベント会場ではありませんので、礼拝出席の際にはコロナ感染予防はもちろんのこと、節度ある対応をお願いします。
日本基督教団河内長野教会(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市西代町10-19
電話番号:0721-52-2323
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩10分