ツイッターで「長文」記事を書ける新機能 これから流行る可能性は?
6月22日(米国時間)、Twitterでブログのような記事を書ける新機能「Notes(ノート)」のテストが始まっています。140文字制限のツイートより長い文章を書ける機能として、これから流行る可能性はあるでしょうか。
ブログのような記事を書ける。日本はまだ
ノートは、ツイートの140文字(英語圏では280文字)制限を超える長文の記事を書ける機能となっています。
テストが始まっているのは北米など一部の地域で、残念ながら日本は含まれていません。また、日本からノートの記事を開こうとしても表示することはできないようです(「このページは存在しません」とのエラーになります)。
ヘルプページの説明によると、タイトルの長さは100文字まで、本文は2500ワードまでとなっています。
本文には複数の写真や動画、GIF画像、他のツイートを埋め込み可能。見出しやリスト、文字の装飾、他のサイトへのリンクなどにも対応しています。投稿後に編集することもできますが、その場合は「編集済み」と表示されるようです。
これまでに投稿したノートは、プロフィール画面に加わった「ノート」タブから一覧表示できるようになります。
個々のノートはURLを持っており、Twitterにログインしていない人やアカウントを持っていない人でもノートを読むことができるとのことです。
注意したいのは、ノートは従来のツイートとは別の機能であるという点です。Twitterは、「ノートはツイートを置き換えるものではない」と説明しています。
ノートを投稿しても、タイムラインに長文が載るわけではないようです。ノートへのリンクも、サムネイル画像とタイトルによる控えめなものとなっています。
「長文のツイートではない」ことにがっかりする人がいるかもしれませんが、この点については建て付けが異なるサービスと理解したほうがよさそうです。
Twitterで長文を投稿するには、複数のツイートをスレッドにぶらさげる方法もありました。ただ、これでは文章を切り刻む感があり、一部をリツイートされるとなかなか全部を読んでもらえません。
これを避けるために、メモアプリなどに長文を書き、「スクショ」した画像を貼る方法も広く使われていますが、バッドノウハウと言わざるを得ません。
一方、ライターや作家の間では、読者と関係を築きやすい「ニュースレター」サービスの人気が高まっていました。2021年にTwitterはその1つである「Revue」を買収しています。
今回のノートはその延長に位置付けられる新機能とみられます。主なターゲットは、Twitterのアカウントと執筆活動を密に連携させたいライターや作家といえそうです。
収益化など気になる点も
Twitterといえばイーロン・マスク氏による買収が話題となっていますが、まだ話し合いが続いている段階であり、マスク氏の影響というわけではなさそうです。
また、Twitterの新機能は正式に始まった後でも短期間で終了することがあります。今後の展開は分かりませんが、日本を含めて展開地域が拡大するか注目したいところです。
プロのライター視点では、長文が書ける場所が増えるのは嬉しいところですが、書き続けていくためには収益化も必要です。このあたりの詳細はまだ説明されていません。
日本には長文の記事を書くのに便利なサービスとして「note」があります。Twitterのノートが日本でそのまま始まった場合、名前が混同される恐れがあるのは気になるところです。