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【富士宮市】全国の浅間神社の総本社『富士山本宮浅間大社』境内には、まだ知らない見どころが満載!

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

『富士山本宮浅間大社』は、全国に約1,300社ある浅間神社の総本社である格式が高い神社で、世界文化遺産富士山の構成資産の一つでもあります。

そして本日、14日は環富士山グルメフェスが初開催されます。

環富士山グルメフェスチラシ
環富士山グルメフェスチラシ

また11月には富士宮まつり・秋宮が開催される浅間大社境内にある見どころスポットを、ご紹介したいと思います。

第二鳥居前にはここずらよ・寄って宮があります
第二鳥居前にはここずらよ・寄って宮があります

第二鳥居前にはお土産を買ったり富士宮グルメを味わえるここずらよ、富士宮ガイドボランティアさんの拠点寄って宮があります。ちなみに静岡県富士山世界遺産センター前にあるのが第一鳥居です。

天気の良い日には鳥居の奥に富士山が見えます
天気の良い日には鳥居の奥に富士山が見えます

今回は第二鳥居からまっすぐ参道を歩き、拝殿に参拝して神田川ふれあい広場まで境内一周散策をしてみました。

流鏑馬の像

流鏑馬の像
流鏑馬の像

第二鳥居から楼門までまっすぐと続く参道。祭りの日は参道に沢山の屋台が並びます。参道を歩き、石鳥居をくぐると右手には迫力ある流鏑馬像があります。
毎年5月に行われる祭事、流鏑馬祭りは源頼朝が富士の裾野で巻狩を行った際、当大社に流鏑馬を奉納し武運長久・天下太平を祈願したことから始まると言われています。

鏡池

鏡池
鏡池

楼門前にある池は富士山が映し出されていたことで、鏡池と呼ばれています。
その形から別名眼鏡池とも云われます。
輪橋は大正4年御即位記念として石造りに改めらました。

鏡池と楼門の前にはまっすぐの広い道があります。
この道は桜の馬場と言われ、ご神木の桜が植えられています。ここで、神事流鏑馬式が執り行われます

楼門と鉾立石

桜の馬場越しに見た楼門
桜の馬場越しに見た楼門

馬場を渡ると、見上げるほど立派な楼門があります。

鉾立石
鉾立石

楼門前の石段上にある石は鉾立石と言い、明治初年まで行われていた山宮御神幸の際、神鉾を休め奉った所です。

本殿

本殿
本殿

二重の楼閣造で棟高45尺、浅間造りと称し其の構造は他に例がなく、国宝又は重要文化財として特別の保護されています。
楼門・本殿・幣殿・拝殿は徳川家康が奉賽のために造営したものです。

三之宮神社と七之宮浅間神社

三之宮神社
三之宮神社

七之宮浅間神社
七之宮浅間神社

本殿向かって左隣に鎮座する摂社は、浅間第三御子神をご祭神とした三之宮浅間神社、本殿向かって右隣に鎮座する摂社は、浅間第七御子神をご祭神とした七之宮浅間神社です。

浅間大社に関係する神は第一御子明神から第十八御子明神いると言われ、若之宮浅間神社に第一御子神が、二之宮浅間神社に第二御子神、米之宮浅間神社には第八御子神・第十八御子神を祀っているそうです。

天神社

天神社
天神社

右側の社務所を抜けると、神立山への入口側に天神社があります。
菅原道真公を祭神とし、学問の神様として人気があり、受験生の絵馬が沢山かけられていました。

水屋神社

水屋神社
水屋神社

天神社の隣、湧玉池の横、清水の湧出する水源の岩上には朱塗優雅な水屋神社があり、井泉の神を祀っています。
水を汲んで帰る方の姿やおみくじを水に当てる方の姿が見られました。

湧玉池

鏡のようにキラキラと輝く湧玉池
鏡のようにキラキラと輝く湧玉池

富士山の雪解け水が何層にもなった溶岩の間を通り湧出するもので、特別天然記念物に指定されている湧玉池
富士山登山者はこの霊水に禊ぎをして登山する習わしがありました。
日の光を受けキラキラと輝く水面、清水に揺れる水草はまるでモネの世界のようです。

カモが沢山いました
カモが沢山いました

石灯籠

枠玉池に沿って歩くと1基だけ石灯籠があります
枠玉池に沿って歩くと1基だけ石灯籠があります

古くは神仏習合の形態があったなごりとして、現在残っているのかこの石灯籠ただ一つだと以前ガイドボランティアさんから教えて頂きました。

稲荷神社と厳島神社

稲荷神社
稲荷神社

湧玉池のキラキラと光る水面上にかかる神路橋手前には稲荷神社が鎮座しています。
稲荷神社は「五穀豊穣」や「商売繁盛」の御利益を賜れると言われています。

神路橋
神路橋

神路橋を渡ると広島湾に浮かぶ厳島を彷彿させる厳島神社が鎮座。

厳島神社
厳島神社

春には藤棚が綺麗です。

神社横には綺麗なカモが羽を休ませていました
神社横には綺麗なカモが羽を休ませていました

厳島神社のご祭神である市杵嶋姫神は絶世の美女なんだそう。浅間大社のご祭神の木花開耶姫命も美女と名高い神様です。浅間大社には美女が集まりやすいのかも(笑)

水屋神社が湧玉池の美しい湧水を守り、水を司る市杵嶋姫神(いちきしまひめ)が人々の罪や穢れを流してくださるのかもしれません。

駿州赤心隊の碑と御神幸道首標の碑

東鳥居の前には、駿州赤心隊の碑御神幸道首標の碑がありました。

駿州赤心隊の碑
駿州赤心隊の碑

明治維新時代勤皇の志士として、国家に尽くした駿州赤心隊顕彰の碑

御神幸道首標の碑
御神幸道首標の碑

御神幸道首標の碑とは山宮御神幸に利用された御神幸道の起点の碑です。

神田川ふれあい広場

神田川ふれあいひろば
神田川ふれあいひろば

そして神田川ふれあい広場へ。
春は桜が咲き、夏は水遊びをする子供たちで賑わい、秋には紅葉…と四季折々の景色を楽しめる広々とした公園を歩くと金木犀の良い香りを風が運んで来てくれました。

知る度に奥深き『富士山本宮浅間大社』の魅力。
催し物に参加される際も、参拝される際にも、少しだけ時間に余裕を持って、境内散策してみてくださいね。

富士山本宮浅間大社
住所:富士宮市宮町1-1
TEL: 0544-27-2002

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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