台風6号の特徴はノロノロ進行 沖縄は長丁場の荒天に警戒を
台風6号はノロノロ進行
きょう18日(日)午前3時、日本の南海上で台風6号が発生しました。
前回小笠原に接近した台風5号が発生したのは6月23日でしたから、ほぼ一か月ぶりの新たな台風の発生ということになります。台風発生のペースで言えば、6月までの発生個数は平年だと4個程度なので、今年は今のところ、平年よりやや早いペースで台風が発生していると言えるでしょう。
台風6号は今後海水温が29度以上のとても暖かな海面上を発達しながら西寄りに進み、沖縄方面を通過する見込みです。
予報円の真ん中を進むと、沖縄本島へ最も近づくのは、あさって20日(火)午後とみられ、最大瞬間風速50メートル程度の強い勢力になりつつ接近するおそれがあります。その後、石垣島など先島諸島に最も近づくのは、21日(水)から22日(木)午前にかけてと予想されています。
この台風6号の特徴は速度が上がらず、ノロノロ進行することです。
台風6号は、台風の北に張り出している太平洋高気圧の南の縁にそって、上空の風が弱い中を西進するため、あまり速度が上がらず、時速10キロから15キロ程度のノロノロ進行で沖縄付近を通過する見込みです。
このため、台風自体は特に大きいというわけではありませんが、それでも速度が自転車並みのノロノロ進行ですから、荒天が長丁場となるおそれがあります。
さらに東シナ海を進む時点での予報円はまだかなり大きく、北寄りに進めば奄美や沖縄本島、南寄りに進めば先島諸島を直撃するように進むおそれがあり、非常に暖かな海面上で、予想以上に急発達するおそれもあると思われます。
今後も最新の情報に注意して下さい。
オリンピック開幕とともに真夏が失速か?
大変なコロナ禍で賛否両論ありますが、いよいよ今週後半、オリンピックが開幕します。
しかし、それとともに日本付近の真夏が失速する可能性が出ています。
上図は梅雨明けをもたらし、日本の盛夏をもたらす太平洋高気圧の予想なのですが、今週前半までは日本付近で勢力が強いため、上述した台風6号もこれを避けるように沖縄付近を西進する予想です。本州付近は真夏真っ盛りで、ギラギラの日差しが照り付け、35度以上の猛暑日の所も多くなるでしょう。
ところが今週後半はこの太平洋高気圧の勢力が急速にしぼみ、その後来週にかけても日本付近で復活する気配がありません。このため、再びにわか雨や雷雨などのいわゆるゲリラ雷雨が多くなる心配がありますし、もし南で新たに発生するような台風や熱帯擾乱などがあったとすれば、それらの影響を受けやすくなるとも考えられます。
台風6号の次、今週末にかけては、新たな台風が日本の南で発生する計算もあり、オリンピックが開幕するとともに要注意期間の始まりとなるかもしれません。