間もなくゴング! 4階級制覇王者1年ぶりのファイト
WBOスーパーフェザー、WBCライト、WBAウエルター、WBAスーパーライトと4階級を制したエイドリアン・ブローナーと、16勝(10KO)1敗1分けのブレア・コブスとのファイトまで残すところ数時間となった。
前日計量をブローナーは146パウンド、コブスは145.6パウンドでパスした。
この興行を手掛けた92歳のドン・キングは、最終記者会見で次のように話した。
「私共、ドンキング・プロダクションズは、ファン全員にとって素晴らしい夜を用意している。頂点への階段を登るファイターたちが、登場します。この規模のカードで戦うことは、それぞれの選手に自分の才能を披露する機会を与えることになります。また、目にする人々に、自分たちが次の世界チャンピオンだと、信じてもらえるようになるでしょう。それが私たちの狙いであり、当日が待ち切れません」
エイドリアン・ブローナーも言った。
「遅れて申し訳ない。記者会見に足を運んでくれた皆さんに感謝するよ。あなた方が、俺のために戦うことはできないし、俺のためにこの体重を減らすことも俺のために何かを語ることだって無いよな。でも俺は、ファンを喜ばせるためのアクションを続けるよ。あなた方は私の皿に食べ物を置いたり、私のポケットにお金を入れたりはしないよね。俺はビジネスを完遂する。ここに来てくだらない話をする前に、自分の仕事を終わらせなければならないんだ。
多くの人が俺は試合に出ないって思ったみたいだな。ドン・キングにも『ヤツは来ない』と言われた。しかし、俺は現れただろう。場合によっては、全員に信じてもらう必要がある。多くの人が俺に背を向け、扉を閉ざした。回転ドアだと思っていたものにも、裏の入り口など見当たらなかった。だから俺は、前に出続けた。
俺にチャンスを与えてくれる人はただ一人、ドン・キングだった。彼のドアが開いたままだったので、入ったんだ。そして今ここにいる。ドン、俺のポケットに何百ドルも戻してくれたのはあなただけなので、お礼を言うよ。俺は自分の命を懸けてここにいるんだ。ただファンのためのショーをするために来たわけじゃない。必要なら命を捧げるよ」
ブレア・コブスも話した。
「皆さん、この場に来ていただきありがとうございます。大きな魅力を感じているでしょう。私が誰なのかご存じない方のために言っておきますが、ボクシング界で最もエキサイティングな男、ブレア・コブスです。リムジンに乗り、ジェット機を飛ばし、キスをし、車を操り、銃を扱う男。このワニ口ブーツを履き続けるのに苦労しています。共に、楽しい時間を過ごしましょう。エイドリアン・ブローナーを倒すことが待ち遠しいですね。彼は良い戦績を収めたが、もはや終焉の時がやってきたんです。
我々は素晴らしいベルトを目指しています。ファンのためのベルトです。それはあなたたちだけのものです。私は彼をKOするために、ここにいます」
さて、どんなファイトとなるか。