クリスマスに台風が発生 来年(巳年)の台風を考える
12月なのに台風が発生するの?と思われるかもしれません。先ほど(23日午後3時)、南シナ海で台風26号が発生しました。
この時期の台風といえば、2012年の台風25号を思い出します。ちょうどクリスマスに台風25号が発生した珍しさで、天気ノートには「クリスマス台風」と書いてあります。
台風シーズンが終わった12月でも、平均して一年に一個程度、台風は発生します。ただ、クリスマス(24日、25日)に限ったものは珍しく、1951年以降では5個しかありません。今年は海面水温の高さが影響している可能性があります。
台風を要因とする特別警報
2024年は台風が26個発生(12月23日現在)し、上陸した台風は2個です。
台風5号は8月12日、岩手県大船渡市に上陸しました。東北太平洋側に上陸した台風は2年ぶり、史上3個目です。
もうひとつは8月29日、鹿児島県薩摩川内市に上陸した台風10号です。強い勢力で上陸したため、鹿児島県には台風を要因とした暴風、波浪、高潮の特別警報が発表されました。福岡、大阪、東京を結ぶ新幹線が計画運休したことで影響が広がったことが印象に残っています。
2025年(巳年)の台風は?
台風は一年間に約25個発生し、そのうち上陸する台風は約3個です。巳年(へびどし)の台風を調べると、ある特徴が浮かび上がりました。
巳年は1951年以降、台風の発生数が多い、少ないを繰り返しているのです。前回の巳年(2013年)は31個発生し、非常に多くなりました。
この法則に従えば、来年(巳年)の台風はあまり多くないかもしれません。しかし、影響は別です。
そして、2013年は特別警報が始まった年です。8月末の運用開始後、初の大雨特別警報は京都府、福井県、滋賀県の3府県に発表されました。要因は愛知県豊橋市に上陸した台風18号です。
夏が猛暑となる影響で、海の水温も上昇し、台風シーズンが長期化する要因のひとつになっています。来年は災害の少ない年であってほしいと願っています。
【参考資料】
気象庁:台風第18号による大雨、平成25(2013)年9月15日~9月16日(速報)
気象庁ホームページ:過去の台風資料