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【神奈川県鎌倉市】来春から4年間の休館が決定した鎌倉文学館。休館前最後のバラが見ごろ

くまきち地域情報クリエイター(鎌倉市・逗子市)

鎌倉市長谷にある鎌倉文学館。
旧前田侯爵家の別邸だったという建物は1983年に前田家より鎌倉市に寄贈され、1985年から文学館として公開されています。青い屋根が特徴の格調と気品あふれる建物は、国の登録有形文化財となっています。

私はこの建物までに通じる通りの雰囲気、緑のトンネルが大好きです。
新緑はもちろん、この季節もとても気持ちが良いですよ。

鎌倉文学庭園に咲くバラが見事!

その鎌倉文学館で現在開催中の「鎌倉文学館フェスティバル」にあわせて、庭園では美しい秋バラを楽しむことが出来ます。

白、赤、黄、紫…と色とりどりのバラが咲き誇る庭園。その数約200種、250株。春と秋の年2回楽しむことが出来ます。

今回は10月中旬から下旬にかけてピークを迎えたようで、撮影した10月30日は少し見ごろを過ぎていたようにも感じました。
学芸員の方に伺ったところ、秋バラは春バラと異なり多くの種類が一気に咲くことはないそうで、また今年は台風の大きな影響を受けなかったこともあり、数年ぶりに綺麗に見られる状態ということでした。まだこれから見ごろとなるバラもあるようです。

これぞバラ!という存在感溢れる「熱情」
これぞバラ!という存在感溢れる「熱情」

この日、特に美しく沢山花開いていた品種は「プリンセスアイコ」と「鎌倉」でした。

可憐な「プリンセスアイコ」
可憐な「プリンセスアイコ」

黄色が鮮やかなバラは鎌倉生まれのその名も「鎌倉」
黄色が鮮やかなバラは鎌倉生まれのその名も「鎌倉」

「鎌倉」は鎌倉市在住の大月啓仲さんが古都鎌倉に似合うバラとして10数年の歳月をかけて開発したというトゲのない黄色のバラです。緑と青空とのコントラストがとても美しい!

バラではありませんが「アンデスの乙女」というマメ科の黄色い花も今年は特に綺麗に花開き、来館者を惹きつけていました。

「アンデスの乙女」つぼみも多くこれからまだまだ楽しめそうです
「アンデスの乙女」つぼみも多くこれからまだまだ楽しめそうです

「鎌倉文学館フェスティバル」は11月13日までの開催で、毎週水曜日は午前10時30分からバラ園の管理人による解説も行われているそうです。もちろん参加は自由です。

鎌倉文学館、休館へ…

また鎌倉文学館は来年4月から建物の大規模改修のため、4年間休館することが決まっています。バラ園がどうなるか、今後の予定などについてはホームページでご確認ください。

バラの種類は少なくなってきていますが、綺麗に咲いているものもまだまだあります。休館前の貴重な機会、最後に是非お出かけください。

【詳細】
鎌倉文学館
住所:鎌倉市長谷1-5-3
電話:0467-23-3911
鎌倉文学館フェスティバル:11月13日(日)まで
特別展「没後35年 澁澤龍彦 高丘親王航海記」12月23日(金)まで同時開催中

地域情報クリエイター(鎌倉市・逗子市)

鎌倉市在住。30年以上、様々な面からこの地域と関わってきました。いまは初めての子育てに奮闘中!魅力たっぷりの地域情報をゆるりとお届けしていきます。

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