田中将大の78勝はヤンキース史上28位。21世紀に限ると、サバシア、ムシーナ、ペティットに次ぐ4位
田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルズ)は、2014年から2020年まで、ニューヨーク・ヤンキースで投げた。この7シーズンに記録した1054.1イニングは、球団史上35位。先発173登板は23位(他にリリーフが1登板)、78勝はラルフ・テリーと並ぶ28位、奪三振991は13位だ。
21世紀(2001~20年)に限ると、田中は、イニング、先発登板、白星、奪三振のいずれも、CC・サバシア、マイク・ムシーナ、アンディ・ペティットの3人に次ぐ。
なお、田中の防御率3.74は64位だが、これは500イニング以上の92人を対象とした順位だ。そこには、トップ3のリッチ・ゴセージ、マリアーノ・リベラ、スパーキー・ライルをはじめ、登板のすべてあるいはほとんどがリリーフの投手も含んでいる。また、先発であっても、ヤンキースで投げたシーズンが田中の半分以下という投手もいる。黒田博樹もその一人だ。
サバシア、ムシーナ、ペティットの3人とも、ヤンキース時代は田中より長く、その間の防御率は田中より少しだけ高い。サバシアは3.81、ムシーナは3.88。世紀をまたいでヤンキースで投げたペティットは、20世紀が3.99、21世紀は3.89。トータルは3.94だ。
また、田中は2015~17年と2019年に、開幕投手を務めた。ヤンキースで4度の開幕投手は、ロジャー・クレメンスらと並び、7番目に多い。その上の6人は、ホワイティ・フォード、メル・ストットルマイヤー、ロン・ギドリーが7度ずつ、レフティ・ゴメスとサバシアが各6度、レッド・ラフィングが5度だ。
ちなみに、ムシーナとペティットは、どちらも1度。ムシーナはヤンキースの前に、ボルティモア・オリオールズで開幕投手を6度務めた――ジム・パーマーと並ぶオリオールズの球団記録――が、ヒューストン・アストロズ時代のペティットは、2004~06年の3シーズンとも、ロイ・オースワルトに続き、開幕2試合目の先発マウンドに上がった。