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田中将大の78勝はヤンキース史上28位。21世紀に限ると、サバシア、ムシーナ、ペティットに次ぐ4位

宇根夏樹ベースボール・ライター
CC・サバシア(左)と田中将大 May 12, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルズ)は、2014年から2020年まで、ニューヨーク・ヤンキースで投げた。この7シーズンに記録した1054.1イニングは、球団史上35位。先発173登板は23位(他にリリーフが1登板)、78勝はラルフ・テリーと並ぶ28位、奪三振991は13位だ。

 21世紀(2001~20年)に限ると、田中は、イニング、先発登板、白星、奪三振のいずれも、CC・サバシアマイク・ムシーナアンディ・ペティットの3人に次ぐ。

筆者作成
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 なお、田中の防御率3.74は64位だが、これは500イニング以上の92人を対象とした順位だ。そこには、トップ3のリッチ・ゴセージマリアーノ・リベラスパーキー・ライルをはじめ、登板のすべてあるいはほとんどがリリーフの投手も含んでいる。また、先発であっても、ヤンキースで投げたシーズンが田中の半分以下という投手もいる。黒田博樹もその一人だ。

 サバシア、ムシーナ、ペティットの3人とも、ヤンキース時代は田中より長く、その間の防御率は田中より少しだけ高い。サバシアは3.81、ムシーナは3.88。世紀をまたいでヤンキースで投げたペティットは、20世紀が3.99、21世紀は3.89。トータルは3.94だ。

筆者作成
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 また、田中は2015~17年と2019年に、開幕投手を務めた。ヤンキースで4度の開幕投手は、ロジャー・クレメンスらと並び、7番目に多い。その上の6人は、ホワイティ・フォードメル・ストットルマイヤーロン・ギドリーが7度ずつ、レフティ・ゴメスとサバシアが各6度、レッド・ラフィングが5度だ。

 ちなみに、ムシーナとペティットは、どちらも1度。ムシーナはヤンキースの前に、ボルティモア・オリオールズで開幕投手を6度務めた――ジム・パーマーと並ぶオリオールズの球団記録――が、ヒューストン・アストロズ時代のペティットは、2004~06年の3シーズンとも、ロイ・オースワルトに続き、開幕2試合目の先発マウンドに上がった。

マイク・ムシーナ September 2, 2001
マイク・ムシーナ September 2, 2001写真:ロイター/アフロ

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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