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「40代同士の結婚は最高です!」LiLiCoさん語る“大人婚”の魅力

佐藤智子プロインタビュアー、元女性誌編集者
明確な目標を立てて、明るい未来を描くLiLiCoさん(撮影:石田健一)

2017年、「純烈」メンバーの小田井涼平さんと47歳同士で結婚したLiLiCoさん。夫婦ともに多忙を極める中、お互いどう向き合い、生活を充実させているのか。LiLiCoさんが語る「大人婚」の魅力とはーー。

「一緒になってよかった」と毎日思う

――2017年、お二人とも47歳で結婚しました。40代の大人婚はいかがですか?

「最高ですよ。40歳からが本当の愛を知ることができるんじゃない。変に結婚に夢を見ていないし、長く社会で生きてきたわけだから。『老後を一緒に過ごしたいな、この人と』だったら、すごくいいと思う」

――LiLiCoさん幸せそうですね。

「一緒になってよかったなと毎日思います。主人の帰りを家で待ったり、逆に帰ったら主人がいるんだなあという時は特に。人のぬくもりって、やっぱり大事なのよね。支え合って、語り合ったりすると、それで何かが生まれたり、新しいアイディアも浮かんだりするから」

写真:事務所提供
写真:事務所提供

――出会った時に感じた心地よさは今も変わらず?

「むしろ増しているかもしれない。しゃべっていると、『うわ、すごく素敵だなこの人。そうか、旦那か』みたいな(笑)」

――素敵なところを1つあげて下さい。

「なんだろう。かけてくれる言葉なんですよね」

――言葉が?優しいんですか。

「根本的なところが優しいと思います。何なんでしょうね。その時は『わー』と思うけど、すぐに忘れる(笑)」

――ご主人はどういう人なんですか。

「冷静な人。私と全く一緒。すごく客観的に物事を見ている」

――価値観も似てる?

「そこは似てないです。同じ価値観の人は、たぶん世の中にいないと思う。育った環境が違うし、重ねた経験も違うから。主人は食事の時、『こんなにいろんなテーブルセッティングをしてくれた人はいない』って言います。でも、私はスウェーデン人だからペーパーナプキンを置いたり、皿を重ねるのは当たり前なんです。ポトフを作った時も、すごくおいしいって言ってくれたけど、5分後に『俺、ポトフを初めて食べたから、何と比べればいいか分かんない』って(笑)」

――ご主人はLiLiCoさんをどういう人だと思っていますか。

「テレビで主人が、『言うことが正論過ぎる』と発言しているのは見ました。確かに私は情報だけじゃなくて、経験したことをしゃべっているからその通りかも」

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まだ17%しかできていない

――LiLiCoさんは目指したものを全部叶えられていますよね。

「全部じゃないよ、全然」

――みんな、夢を叶えるのは難しいと思っています。

「それはチャンスを自分から取りにいかないから。私は待たないで、自分でチャンスを作ります。最初の好機は『王様のブランチ』。これができるかという神様からのテストで、それをクリアすることができた。ジュリア・ロバーツも言っていました。オーディションで『ギターを弾けますか?』って聞かれて、弾けなくても『弾けます』って答えると。次の日からめちゃくちゃ練習すれば、その役が手に入るかもしれないから」

――テレビ番組で「平成は努力だったけど、令和も努力でいきたい」って言われました。今後の目標は?

「自分のブランドを立ち上げたいし、ジュエリーももっと出したいです。人生のやりたいことがまだ17%しかできていないの。スウェーデンで日本食レストランもやりたいし、頻繁に帰れるようにしたい。父も76歳で若くないので」

――二拠点生活を?

「いずれはしたいですね。日本食レストランは10年後かなあ。私は今48歳だけど、まず50歳に向けてミュージカルの方に行きたいなと思っています」

――素敵なチャレンジですね。

「あと1年半あるので。ミュージカル挑戦は3年前からずっと考えていたんです。今年はバラエティを中心にやりますが、その後はどのようにするか」

ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2018 (写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2018 (写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

――セルフプロデュース力がすごいですね。結婚の話に戻りますけど、誰かに夢を語ったことはありますか? 

「ないです。結婚に夢なんか見ちゃダメです。こんな結婚がいいとか語ってはいけない」

――『どうしたらそんな素敵な人に出会えるの』と聞かれたら?

「何も考えないことが一番。探すと、たいていダメンズがやって来るから。私もそんな時があった。自分がダメだと、ダメンズに出会うのよ」

――何か自分を変えたりしました?

「ちゃんとしなきゃとは思った。ただし結婚に対しては冷静でしたね」

月2回のサプライズプレゼント

――夫婦では思ったことを言い合っています?

「言い合っていますよ。だって死んだら、会話できないじゃない(笑)。だから、思ったことは今言おうと。ただし、相手の顔色を読むというのもすごく大事。自分も疲れている時があるから。主人はもっと疲れているんだなって思ったら、あえて口に出さない。そのさじ加減はすごく大事」

――そのスマホケースはご主人からですか。

「はい。さりげなく、いろいろプレゼントしてくれます」

このバッグもアニメ『サウスパーク』グッズとしてご主人が集めてくれたもの
このバッグもアニメ『サウスパーク』グッズとしてご主人が集めてくれたもの

――どれくらいの頻度で。

「月2回くらい。メルカリで私が欲しかったレアなものを一生懸命探してくれて。4月に遅いホワイトデーとして、私が声優デビューしたアニメ『サウスパーク』のグッズを集めてくれたことも。主人はいつもサプライズです」

――愛されていますね。

「いや、最初のころ、誕生日に何をくれるかなと期待していたら、『何が好きか分かんない』って私の部屋のド真ん中で言われたの。『この部屋を見て、おまえの目はどこにあるんだ』ととっちめました。飾り物とかお花とかいろいろあるでしょと。そしたら『あー』って。それからすごくピッタリの物を買ってくれるようになって」

――ご主人は鍛えられていますね(笑)。

「だいぶ(笑)」

――LiLiCoさんができなくて、ご主人ができることもあるでしょう?

「いっぱいありますよ。よく台本の難しい漢字を読んでくれる。もっと感動したのが、椅子を使わなくてもパパッと電球を替えてくれること。身長が190センチ近くあるから」

――それは女子の憧れです。 

「シュッシュッと手際よく。そういうの大事。整理整頓もすごく上手なの。カバンの中の小さなポーチに裁縫セットを入れていたり。きっちりしてるの」

お気に入りのこの靴もご主人から。欲しかったレア商品を探してはサプライズプレゼントしてくれる
お気に入りのこの靴もご主人から。欲しかったレア商品を探してはサプライズプレゼントしてくれる

――すごく幸せそう。

「主人は素敵ですよ。じゃなかったら結婚しない」

――40代でもチャンスはある。

「あります、あります。もちろんです。でもみんな必死すぎるし、諦めが早過ぎる。30代で『終わった』とか言っている人がいるけど、そう思ったら本当に終わりよ」

――私、お二人にやってもらいたいことが。ぜひ、ラテン系演歌とかで、歌って踊るデュエットで紅白出場してほしい。

「主人が純烈やめたらね。社交ダンス部はいつか入りたいなと思ってます」

――似合うと思うのでぜひ。でも、ご主人は純烈に全力投球ですよね。LiLiCoさんはご主人だけでなく、純烈全員を見ている感じですか。

「全体を見ていますね。こうやったらもっとうまくいくんじゃないか、と思うことはたまにありますけど、アドバイスは一切しません」

――アドバイスはしないけれども、確実にご主人を引き上げています。一般にはあげまんなイメージ。

「そう言われていますね。確かに、私はあげまんですもん」

――それは何でしょうね?

「あふれるパワー(笑)」

――幸せな話を聞いて、40代以上の大人婚が増えるかもしれません。

「そうなると私も嬉しいです。みなさん、人生はこれからです。ハッピーになりましょう」

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■LiLiCoさんプロフィール

1970年11月16日、スウェーデン生まれ。18歳で来日し、1989年に演歌歌手としてデビュー。今年、芸能生活30周年。MC、ナレーション、映画コメンテーター、エッセイ執筆など幅広く活躍している。2018年4月2日、フジテレビ『ノンストップ!』で純烈メンバーの小田井涼平さんと2017年に婚姻届を出していたことを発表。

(クレジットのない写真はすべて 撮影:石田健一)

●LiLiCoさんのインタビュー記事

第1回目はこちら。

第2回目はこちら。

【この記事は、Yahoo!ニュース 個人の企画支援記事です。オーサーが発案した企画について、編集部が一定の基準に基づく審査の上、取材費などを負担しているものです。この活動は個人の発信者をサポート・応援する目的で行っています。】

プロインタビュアー、元女性誌編集者

著書『人見知りさんですけど こんなに話せます!』(最新刊)、『1万人インタビューで学んだ「聞き上手」さんの習慣』『みんなひとみしり 聞きかたひとつで願いはかなう』。雑誌編集者として20年以上のキャリア。大学時代から編プロ勤務。卒業後、出版社の女性誌編集部に在籍。一万人を超すインタビュー実績あり。人物、仕事、教育、恋愛、旅、芸能、健康、美容、生活、芸術、スピリチュアルの分野を取材。『暮しの手帖』などで連載。各種セミナー開催。小中高校でも授業を担当。可能性を見出すインタビュー他、個人セッションも行なう。

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