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待ってました!溢れる果汁とあんこのコンビ「いちご大福」八丁堀伊勢屋さんでは立派なあまおうで幕開け

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

いよいよやってきました!和菓子の中でも非常に高い人気をもつお菓子、いちご大福の季節が!!

地域差はあるかと思いますが、はやいところでは11月下旬から、全体的に12月前半頃からショーケースに並ぶというお店が多いかと思います。苺は自然の産物ですし、ハウス栽培といえども気候が大きく影響しますからね。

暖房の空気に当てないように。お日保ちは当日中です。
暖房の空気に当てないように。お日保ちは当日中です。

JR京葉線にて東京駅の隣駅、そして東京ディズニーランドの最寄り駅である舞浜駅までも直通という利便性に優れた街、八丁堀。オフィス街と昔ながらの商店街、そして海外からの旅行客の方々が宿泊する中小規模のホテルが立ち並ぶ街です。賑やかな街並みの変遷を見守る創業110年余りの老舗「八丁堀伊勢屋」さんでも販売が始まっておりました。

今回は、八丁堀伊勢屋さんの「いちご大福」をご紹介。

いちご大福
いちご大福

ツンと右上を指す苺の先端
ツンと右上を指す苺の先端

澄んだ白肌のお餅。この日は運よく出来立てを頂戴しましたので、とってもふわふわ。てっぺんからほんのり透ける苺の先端に心躍りますね。

底の閉じ口が、いかに柔らかなお餅かを物語っています
底の閉じ口が、いかに柔らかなお餅かを物語っています

ツーっと細く糸を引くお餅は薄手で滑らか、そして粘り気もあるので、繊細ながらもがしっと苺とあんこを抱きかかえています。あんこが美味しいと評判の八丁堀伊勢屋さんでは粒餡入り。香り高く炊かれたほくほくの小豆は、ある程度の甘味があるもののすっきりとした甘さです。

出来立てならではの贅沢!!
出来立てならではの贅沢!!

そこへ、じゃくっ!という歯応えと共に迸る果汁を湛えた苺が登場。大ぶりなあまおうという女将の言葉の通り、濃厚な風味と爽やかな酸味がなんともいえませんね。豆大福よりも控え目なあんことお餅がみるみるうちに果汁とひとつになり、そうそうこれこれ!と頷いてしまういちご大福の醍醐味を満喫。

いちご大福のお手本といっても過言ではないような断面
いちご大福のお手本といっても過言ではないような断面

ポイントは、形が良くある程度固さのある苺を選ぶのだとか。包むお餅が温かいため、熟しているものだとしなしなっとなってしまうのだとか。

小豆のほくっとした豆らしさがアクセント
小豆のほくっとした豆らしさがアクセント

特に街の和菓子屋さんなどでは、市場や業者さんからいちご大福にぴったりな苺をその日の仕入れに合わせて選ぶところも多数。そのため、「今日はちょっと小さ目だけど味が濃いの。」「かなり大きくて立派な苺なのよ。」という会話もまた美味しさを司るエッセンス。

意外と知らなかった苺と出会えるかも…?

※いちご大福は10時30分頃〜11時過ぎ頃に出来上がります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

柳谷ナオ

<八丁堀伊勢屋>
東京都中央区八丁堀3丁目18-11
月曜~金曜 8時~18時30分
定休日 土日祝

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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