ここ数年のあんこ、ひいてはおはぎブームにより、スーパーのお惣菜コーナーでも一年中おはぎを目にすることが増えたような気がします。雑誌やメディアでもたびたび登場するスーパーのおはぎを調べたことがあるという方も多いのでは？

さて、留まることを知らない発展を続ける街、東京都の豊洲エリア。豊洲場外市場に昔ながらの和菓子屋さんがあるものの、実は和菓子屋さんは身近に見当たらない街でもあります。

しかし、大型商業施設であるアーバンドッグららぽーと豊洲と隣接しているスーパー「フードストアあおき」さんのあんこにはぜひ注目していただきたい！

今回は静岡県を中心に展開するスーパー、「フードストアあおき」さんの「極上なめらか粒あん」をご紹介。

お饅頭や大福など、自家製の和菓子にも並々ならぬ拘りをもつフードストアあおきさん。北海道産の小豆を丸2日かけてじっくりと煮込んだ粒餡も自慢のひとつなのですが、こちらのあんこは練り上げる一歩手前でストップ。

通常のおはぎやあんぱんなどに包む自家製粒餡のようにぽってりとなる前なので、艶やかで瑞々しいのも大きな特徴。かといってしゃばしゃばっと水っぽいわけではなく、お箸でも持ち上げるような絶妙な塩梅。
小豆の味わいと風味が非常に強く、このあんこだけでもぱくぱくと食べられてしまいそうなほど。最後にほんの少しだけ効かせた塩のおかげで、ふんわりとまろやかな甘味がわずかによりはっきりとした余韻をもたらしてくれます。

ふっくらと煮上げられた粒餡は舌先で潰せるほど滑らかではあるものの、形をしっかり保っているのは時間をかけてゆっくり加熱された証拠ですね。舌から染み入る癒しのエキス…。

また、糯米は新潟県の契約農家さんから仕入れる黄金餅という品種。とろりとした粘り気と、あんこの食感に統一感をもたせたような滑らかな舌触りの糯米のおかげで食べ進める手がとまりません…容器の分を差し引いても約180グラム。体に優しいのは重々承知しておりますが、カロリーはなかなかパワフルです。

毎朝静岡県の工房から直送されるというこちらの商品。なぜ名称におはぎということを加えず、「極上なめらか粒あん」とあんこを強調したのか納得です。自慢の粒あんを食べてほしい！という思いがまっすぐに目とお腹に訴えかけてくるようなおはぎでした。

しかし、静岡県以外では豊洲の店舗のみなのが実に惜しい…。

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柳谷ナオ