正捕手とエースに続き、マリナーズが次に放出するのは誰!?
シアトル・マリナーズが、正捕手のマイク・ズニーノに続き、エースのジェームズ・パクストンを放出した。これは、来シーズンのポストシーズン進出をめざすのではなく、2021年あるいはそれ以降をゴールとする動きだ。
ズニーノのトレードで得たマレックス・スミスは、25歳の若さながらレギュラークラスの外野手なので、来シーズンに向けた補強の意味合いもあった。だが、パクストンのトレードにより、方向性は明確になった。交換に得た3人は、いずれも25歳以下だ。先発左腕のジャステス・シェフィールド(22歳)は9月にメジャーデビューしたばかりで、先発右腕のエリック・スワンソン(25歳)と外野手のドム・トンプソン-ウィリアムズ(23歳)は、まだデビューしていない。スワンソンはAAAまで来ているが、トンプソン-ウィリアムズはA+が最高クラスだ。
マリナーズはここからも主力を手放し、多くの若手を得ようとするだろう。全員が期待どおりに育つとは限らず、再建を進める際には、それなりの人数を集める必要がある。
ただ、ロビンソン・カノーとフェリックス・ヘルナンデスは、ビッグネームとはいえ、放出したくても買い手がつきそうにない。カノーは36歳を迎え、10年2億4000万ドルの契約はまだ半分残っている。フェリックスは32歳だが、近年の凋落は目を覆うばかり。来シーズンの復活を信じ、マリナーズに代わって2700万ドルの高年俸を払う球団はないはずだ。31歳のカイル・シーガーも、3年5600万ドルも残る契約が足枷になる。マリナーズがその大半を負担しない限り、手を出す球団は現れそうにない。
一方、ミッチ・ハニガー、エドウィン・ディアズ、マルコ・ゴンザレスについては、マリナーズは放出しないようだ。ファンクレッドのジョン・ヘイマンが、そうツイートしている。この3人以外なら、マリナーズは誰のトレードにも応じる用意があるということだ。彼らは27歳以下で(ハニガーは12月で28歳)、FAになるまでに、少なくともあと4シーズンは保有できる。
野手では、ディー・ゴードン、ジーン・セグーラ、ライオン・ヒーリー、ベン・ギャメル、投手は、マイク・リーク、ウェイド・ルブラン、アレックス・コロメといったところが、次に放出される候補だろう。セグーラに対しては、実現はしなかったものの、ヤンキースがパクストンとともに獲得することを、マリナーズと話し合っていたという。MLBネットワークのジョン・モロシがツイートしている。今後も、マニー・マチャドと契約できなかった球団が、プランBとしてセグーラに目を向ける可能性はありそうだ。