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御薬園【会津若松市】歴史に触れる名庭園 四季折々に美しい 蓮(ハス)の季節

あいづ くらし地域情報発信ライター(会津若松市・会津美里町)

飲食、観光、会津ぶらぶら。朝寝、朝湯が大好きな あいづ くらし、です。
(庄助さんばりのダメ人間みたいな自己紹介ですが、そこはご笑覧)

会津 御薬園 (おやくえん)

御薬園は、室町時代の会津守護職、葦名盛久(あしな もりひさ)が霊泉の沸くこの地に別荘を建てたのが始まりとされています。
その後、会津松平家 初代藩主の保科正之(ほしな まさゆき)が庭園として整備、二代藩主の正経(まさつね)は、疫病から領民を救い病気の予防や治療などに使用する薬草の研究のために薬草園を設けました。

今の大名庭園(池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん))となったのは、三代藩主の正容(まさかた)の時代、目黒浄定によって作られました。周囲約540mの長方形。
「御薬園」と呼ばれて薬草園の草木も美しいのですが、庭園の造形美は四季折々に美しさを変えて、いつ行っても素晴らしい場所です。

今回は、蓮の花が見頃という事で行ってきました。

入場口

個人入場料
大人:330円
高校生:270円
中学生、小学生:160円
生憎の雨でしたが、これも風情。
カメラの操作は少し面倒。

入場口前が自家用車用の駐車場です。
ちなみに、この日は市民招待券を使って無料。
他にも文化の日とかも無料。
会津ファンクラブに会員登録すると、年に一度(無料)入場券が送られてきます。
(会費無料)

門(薬用植物園)

入場口受付から東の方にもう一つ門が見えて、こちらが進路です。

重陽閣(ちょうようかく)

門を潜って左手に建物があって、蓮はその建物の前。
建物は重陽閣と呼ばれ、昭和3年(1928)1月、秩父宮雍仁(やすひと)殿下と松平節子姫(最後の会津藩主、松平容保の孫)のご婚約が告示された後、節子姫ご一家が来若された際に、東山温泉「新滝」が3階建ての別館を建ててお迎えしました。その2階3階部分が移築されたものです。

蓮の池

蓮の葉が元気です。

重陽閣の前から、通路を挟んで、ずっと蓮の池になっています。
去年も雨でした。この季節は仕方ないのかもしれません。

蓮の花は朝から午前中に開いて、午後には閉じるか、落ちてしまいます。
なので、早い時間に行かなければなりません。

蕾も多いので、まだ何日かは蓮の花が楽しめそうです。
蓮の花は綺麗な花びらのまま散ります。

雨の中、絶え間なく人が訪れて、蓮の花を見ていきます。
蓮の葉に雨粒が溜まっては落ちて、それはそれで楽しい。

花言葉 と 薬用、期待される効果

「清らかな心」「神聖」「休養」「雄弁」「沈着」「離れゆく愛」「救ってください」
仏教では神聖な花で、花も蕾もよくモチーフにされ、風水的にも幸運の花とされます。

果実の皮付を蓮実(れんじつ)と呼びます。
皮を取り種子を乾燥させたものは蓮肉(れんにく)。
滋養強壮に用いられます。
葉は解熱、利尿、止血薬に。
地下茎は蓮根で、各種料理に使用されます。

薬用植物園は通路にはコンクリートブロックが敷かれ、雨の中も汚れずに済みました。

稲荷神社

敷地内には朝日神社もあります。

心字の池と楽寿亭(らくじゅてい)

楽寿亭が建つのは亀島。
心字の池の周りを一周できますし、楽寿亭のそばまで行ってみることができます。

茶室 抹茶席(お抹茶・ごま羊羹)

心字の池に向かって抹茶席が設けられています。
一席600円。

紫陽花やノウショウカズラ

紫陽花は終わりかけ。
ノウショウカズラは満開という感じ。

【御薬園】
住所:〒965-0804 福島県会津若松市花春町8-1
TEL:0242-27-2472
駐車場:自家用車40台
開園時間:午前8時30分~午後5時まで
(入園締め切りは午後4時30分)
地図、ナビ用リンク (行き方/アクセス)

蓮の花は短命で、花が開き始めてから3〜4日ほどで散り始めます。
今年も見れて、運が良かった。

* 本記事はライター「あいづ くらし」の主観に基づいています。
本内容に対しまして、yahoo及び店へお問い合わせはご遠慮ください。

地域情報発信ライター(会津若松市・会津美里町)

福島県 会津地方をブラブラして紹介するサイト「会津暮らし」を運営。縁があって、Yahoo!ニュース エキスパートの地域クリエイター(担当:会津若松市・会津美里町)になりました。

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